こんにちは! 料理研究家のきじまりゅうたです。
日々のリモートワーク、さすがに慣れてはきたけれど、オンラインならではのストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなオンラインストレスを、PCから離れて料理で気分転換して発散させよう! という本企画。前回は
〈触れて、香って癒される! 薬味たっぷりそうめん〉をご紹介しました。

そうめんのレシピは、五感を使えば仕事中は感じられない触覚や嗅覚が刺激されてリフレッシュされる、という内容でした。
今回はアプローチを変えて、「没頭」にフォーカスしてみます。包丁研ぎと、よく切れる包丁を使った調理に没頭して、凝り固まった体をリフレッシュしましょう!
ということで、今回のレシピは〈「没頭」で疲れも吹き飛ぶ! 包丁研ぎ&棒棒鶏(バンバンジー)〉です。

道具と材料

画像1: 道具と材料

ステンレスの両刃包丁
砥石(中砥)
ペーパータオルもしくは雑巾
吸水用のバット

画像2: 道具と材料

トマト:1個
サラダチキン:1枚
細ねぎ:2本 
好みのごまだれ:適量
ラー油:適量

包丁を研ぐ

今回の料理は包丁を研ぐことから始めましょう。といっても、包丁研ぎから料理が完成するまでの工程で20分もあれば終わるはず! 1時間ほどのお昼休憩で、味わって食べる時間までしっかりと取れますよ。
包丁を研ぐって、今回のテーマの「没頭」できる作業であるのはもちろん、肩回りまで動かして作業をするのでデスクワークで凝った上半身がほぐれて血流が良くなる感覚を味わえるんですよ! なんか体がだるいなあ、なんて日もぜひやってみてくださいね。

余談なのですが、この包丁研ぎは普段パートナーがほとんど料理をしてくれているような方にこそ、ぜひやってほしい。というのも、僕の祖母(編注:村上昭子さん)は料理研究家だったのですが、包丁研ぎだけは祖父の担当だったんです。日曜大工が好きだった祖父は包丁研ぎも得意だったみたいで、包丁がよく切れると祖母が喜んでいたそうです。家族の中で普段台所に立たれない方が包丁研ぎをしたら、家族もとても喜んでくれるはずだと思うんです。仕事中のリフレッシュにもなり、家族にも喜ばれるなんて一石二鳥ですよね!
では、早速やってみましょう!

1. 砥石に吸水させる

画像: まずは、前準備として砥石を水に浸け、泡が出なくなるまで吸水させます。

まずは、前準備として砥石を水に浸け、泡が出なくなるまで吸水させます。

2. 包丁を研ぐ

画像: 2. 包丁を研ぐ

吸水を終えたら早速包丁研ぎを始めましょう!
先にペーパータオル(雑巾でも可)の上に1の砥石を載せます。
右手(利き手)で刃が斜め手前(自分から見て、包丁の刃先が左上になるイメージ)になるように包丁を握り、峰(刃の背部分)を砥石から少し離すイメージ(10円玉1枚を挟むぐらい)で傾けて研ぎ始めます。力を入れずに、刃先から刃元に向かって左手(利き手と逆の手)の指先で押さえながら順に研ぎましょう。
刃先にざらっとしたものがついたらしっかり研げた証拠。包丁を裏返して逆の手で持ち、反対側も同様に研いでいきます。

ちなみに、砥石はできるだけ表面がぬれた状態をキープするのがベスト。研ぎ続けて表面が泥っぽくなってきたら、砥石に水を適量かけていきましょう。 

3. 仕上げ

画像: 3. 仕上げ

最後に仕上げとして、バリ(削られた金属片)を取り除きます。先ほどよりも砥石に対して刃を立てるようにして、刃についたざらっとしたものを砥石にこすりつけるイメージで仕上げます。
その後、包丁をきれいに洗えば包丁研ぎは完了です。

動画でもご確認いただけます。包丁研ぎの動画はこちら

画像: きじまりゅうたのオンラインストレスを癒す料理_包丁研ぎ編 www.youtube.com

きじまりゅうたのオンラインストレスを癒す料理_包丁研ぎ編

www.youtube.com

トマトとサラダチキンの棒棒鶏を作る

今回作る棒棒鶏はとっても簡単かつヘルシー! 夏が旬のおいしいトマトと、健康志向が高い方にもうれしいサラダチキンを使い、市販のごまだれとラー油で簡単に仕上げます。夏バテしがちなこの季節に、ビタミンもたんぱく質もしっかり取れますよ。仕事もプライベートも、健康第一ですからね!

4. トマトを切る

画像1: 4. トマトを切る

切れ味バツグンの包丁でぜひ切ってみてほしいのがトマト。こんなに切れやすいんだっけ!? と驚くはず。気持ちいいですよ~!
縦半分に切ったら、ヘタをV字に切り落としましょう。そのトマトの断面を下にし、5mm幅の薄切りにしていきます。

画像2: 4. トマトを切る

もっと薄~く切りたくなっちゃうくらいの(笑)、切れ味を楽しみながらやりましょう!

5. 細ねぎを切る

画像: 5. 細ねぎを切る

細ねぎは小口切りにしましょう。こちらも、小気味よくサクサク切れるはず!
ちなみに、この細ねぎを切る作業は包丁を研ぐタイミングの目安にもなります。断面が円に近い丸にならないときは切れ味が悪くなっている証拠。包丁研ぎの出番です!

6. サラダチキンを裂く

画像1: 6. サラダチキンを裂く
画像2: 6. サラダチキンを裂く

サラダチキンは食べやすい大きさに手で裂いていきましょう。ほぐしにくいときは、一度手でサラダチキンの塊をつぶすとやりやすくなります。
繊維に沿って気持ちよく裂けるので、これも本当にちょうどいい具合に集中&没頭できるんです。デスクワークの皆さんは、単純作業って意外と少ないのでは? 何も考えずにずーっと同じ作業を繰り返すのって、頭の中がすっきりしていく感覚があります。だからこそ、そういったプロセスが多い料理はビジネスパーソンの方々におすすめなんです!

7. 盛り付け

画像: 7. 盛り付け

あっという間に盛り付けです! トマトとサラダチキンをまずは器に盛り、ごまだれとラー油を適量かけたら、細ねぎを散らします。
この盛り付けが美しくできると、こんなに簡単なプロセスの一皿でも達成感が何倍にもなるんですよ! ぜひ最後までこだわってみてくださいね。

簡単なのに本格派! 美しい棒棒鶏の出来上がり

画像1: 簡単なのに本格派! 美しい棒棒鶏の出来上がり

無心で研いで、切って、裂いて・・・キッチンで作業に没頭する間に、薄くきれいに切れたトマトと細ねぎのコントラストも美しい棒棒鶏が完成しました!

画像2: 簡単なのに本格派! 美しい棒棒鶏の出来上がり

いざ、実食! 実は今回1回も火を使っていないので、エアコンが効いた部屋で調理から食べるまで涼し~い気分のままっていうのも、うれしいですよね(笑)。
ん~! フレッシュなトマトにネ細ねぎ、弾力あるサラダチキン。ヘルシーなのに満足感たっぷりです! 夏のごまだれって最高だなぁ。ラー油のピリ辛も、気分をスカッ!とさせてくれますよね。
これなら、たっぷり食べても午後一番で眠くならないはず(笑)。集中作業でシャキッとした頭を午後のお仕事にフル稼働させていきましょう!

画像: 料理研究家 きじま りゅうた 1981年東京生まれ。祖母は料理研究家の村上昭子さん、母は同じく料理研究家の杵島直美さん。幼少期から自然と料理に親しむ。大学卒業後、アパレルメーカー勤務を経て母・杵島直美さんに師事、料理研究家に。誰でも挑戦しやすい身近な食材や調味料を使ったレシピが人気。

料理研究家
きじま りゅうた
1981年東京生まれ。祖母は料理研究家の村上昭子さん、母は同じく料理研究家の杵島直美さん。幼少期から自然と料理に親しむ。大学卒業後、アパレルメーカー勤務を経て母・杵島直美さんに師事、料理研究家に。誰でも挑戦しやすい身近な食材や調味料を使ったレシピが人気。

「棒棒鶏づくりの動画はこちら」

画像: きじまりゅうたのオンラインストレスを癒す料理_「没頭」で疲れも吹き飛ぶ! 棒棒鶏 編 youtu.be

きじまりゅうたのオンラインストレスを癒す料理_「没頭」で疲れも吹き飛ぶ! 棒棒鶏 編

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前回記事〈触れて、香って癒される! 薬味たっぷりそうめん〉はこちら

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