ユニアデックスで働く人の仕事への想いをご紹介しています。今回は、ゼロから技術と信頼を積み上げているエンジニア。

【第13回】
渡邊 真生(わたなべ まお)
ネットワークサービス本部 テクニカルサポート一部 二室
2019年入社

社会人6年目です。大学時代は社会イノベーション学部で、組織論や経営戦略論、イノベーションが生まれる背景などを学びました。でも、今の仕事とはほとんど関係ありません(笑)

就職活動は最初からIT業界に絞っていました。理由は2つ、ひとつは母がシステムエンジニア(SE)をやっていたこと。幼い頃から母から仕事の話を聞く機会が多くて、ITの世界を身近に感じていたんです。もうひとつは、どんな業界でもITは使われているということに気づいたから。むしろこれからはもっと必要とされていく、そう感じて、自然とIT業界に進みたいと思いました。

入社当時は「総合職」として採用され、営業かSEかは後から決まる仕組みでした。研修を経て、私はエンジニアの道を選択。現在はストレージの提案・設計・構築を担当しています。入社前にIT技術に触れた経験もなく、資格や知識はゼロからのスタートです。
※2025年現在は職種別採用に変わっています。

最初の2年間は、CS(カスタマーサポート)、サーバー、ネットワークの3部門を半年ずつローテーションし、その中でも特に引かれたのはストレージ分野でした。学生時代にデータの保存で当たり前のように利用していたストレージの仕組みの裏側に触れる機会があり、改めてその奥深さに驚きました。同時に「意外と身近な世界に私は関わっているな」と感じたんです。

画像1: 「名指しで任せたい」と言われるようなエンジニアになるために:【わたしの仕事のかたち】#13

今の部署に配属されてから、お客さまに設定内容をまとめたパラメーターシートについて説明する場面が増えました。でも、最初のころは構成や設定などまったくわからなくて、議事録をとるだけで精一杯……。上司に頼りきりでしたし、しどろもどろになって営業さんに助けてもらったこともあります。計画から説明まで自分で担えるようになったのは、4年目のこと。つまずいても先輩や上司に助けてもらえる環境ではありましたが、一人でできたときの達成感はやっぱり大きかったですね。

今の自分の強みを挙げるとすれば、技術面よりもコミュニケーション面かもしれません。いろいろなお客さまがいて、技術に詳しい方もいれば、まったく分からないという方もいる。説明の仕方を変える工夫はまだまだ課題ですが、例え話を使ったり、イラストで図解したり、自分なりに模索しています。

私の部署は40代以上のベテランが多い環境です。そんな先輩たちの「説明力」には本当に学ぶことが多いんです。丁寧に補助資料を作ったり、相手に合わせて伝える工夫をしたり、といった姿勢は、私も後輩指導をする中で意識しています。

コロナ禍でリモート中心だった時期には、一年後輩の女性社員のトレーナーを担当しました。毎日、朝夕の会を設けて、とにかく雑談でもいいから話すようにして。資料作成を一緒に進めたり、勉強会を開いたり。自分が先輩からしてもらって嬉しかったことは、そのまま後輩にもつないでいきたいと思っています。

画像2: 「名指しで任せたい」と言われるようなエンジニアになるために:【わたしの仕事のかたち】#13

忘れられない大きな失敗もありました。独り立ちを始めた4年目、あるデータ移行の案件で、夕方には完了する予定で進めていた作業が、完了したのは0時過ぎ。終電がなくなる時間です。原因は当日のトラブルではなく、私の計画ミスです。調査が十分でないまま、同僚の「それで大丈夫だと思う」という言葉に安心してしまい、最終的な判断を自分で下さなかったんです。

夜8時頃には「これは終電に間に合わない」と気づき、お客さまに正直にお伝えしました。幸い、その場は「しっかり終わらせてくれればいい」とおっしゃっていただきましたが、後日、責任者の方からは「なぜ計画とこんなにズレてしまったのか」と厳しくお叱りをいただきました。苦い経験でしたね。

これからも、いろいろな経験を重ねて、少しずつ技術者として、人として、理想の姿に近づいていきたいと思っています。つい最近、現場でお客さまから「以前、〇〇さんという方がいましたよね。あの人、専門的な知識を持っていて、詳細な説明をしてくれたので良かった」とお話されたことがありました。本人がいないところで名前が挙がる、技術面もコミュニケーション面も申し分なく、信頼されていた。その話を聞いて、私もそうなりたいと思ったんです。社内外から、「この人にお願いしたい」と思ってもらえるような存在に。

画像3: 「名指しで任せたい」と言われるようなエンジニアになるために:【わたしの仕事のかたち】#13

エンジニアというと社内にこもるイメージがありますが、実際は出張も多く、多様なお客さまに出会えます。学生時代に学んだ組織論や経営戦略も、今ならもっと深く理解できる気がします(笑)

これからエンジニアを目指す人へ伝えたいのは、「難しそう」と思っても、一歩踏み出してみてほしいということ。ITの知識がゼロからでも始められ、研修制度も充実しています。そして何より、社内の人たちは本当に優しいです。技術だけでなくコミュニケーションも含め、さまざまな面白さがあります。だから、怖がらずにぜひ飛び込んでみてください。

わたしの仕事のかたち【カスタマーサクセス編】バックナンバー
第1回 島垣絵美
第2回 五味秀章
第3回 カスタマーサクセスを推進する人  船越良和
第4回 クラウドセキュリティーのプロモと販売 中井英一
第5回 人事部で新人研修を担当 建井優佳
第6回 "カスタマーサクセス”を推進する元エンジニア 古田佳世
第8回 技術力とお客さまの本心を類推する力の両輪を磨く 宮下 洋
第9回 一人一人の想いに触れられる“現場”で育てられた営業 塩坂歩純
第10 回 悔しさから身につけたスキル。お客さまの「本音」を引き出すエンジニア 斎藤康平
第11回 「ピアノもエンジニアも“逆算”が大事」。音大出身、営業職入社のエンジニア 田村 綾菜
第12回 人間の輪を広げつつ、自分との闘いをしたいと考える営業 西川 桃子

わたしの仕事のかたち【トラブルからの脱出編】バックナンバー
第1回 ICTトラブルから業務を守るエンジニア 上村俊貴

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.