ユニアデックスでは、DE&Iへの取り組みの一環として、男性育休の取得にも力を入れており、まさにこれから取得しようとしている社員や経験者の声をお届けしています。第2回は、お客さまである株式会社野村総合研究所(以下、NRI)の事業所に常駐している当社の三井です。NRIの皆さままで登場いただいた回となりました。
お客さまも上司も、ごく普通に育児休業(以下、育休)取得を受け止めてくれた
Q. 育休を取るにあたって気になったこと・心配したことはありますか?
三井:8月に第一子が生まれました。
NRIさんに8年ほど常駐しているのですが、育休取得にあたり自分が抜けた際、周囲にどのような業務影響があるかが気になりました。業務以外の点では、育休制度をあまり知らなかったため、本を1冊買って調べました。
Q. 最初に相談した相手は? どのようなお気持ちでした?
三井:まずはチームリーダーの阿部さんに、その後課長の大柄さんに相談しました。阿部さんにもお子さんがいらっしゃるので肯定的に受け入れてくれるかなとは思っていましたね。
Q. 阿部さんはどのように思われましたか?
阿部:10月に育児・介護休業法が改正されることもあり、ぜひ取ってもらいたいと思いました。私も子供がいて子育ての大変さは理解していますので、制度を利用してもらいたいと思いました。
Q. 育休の話を聞いた大柄さんはどのような感覚でしたか?
大柄:あ、そうなんだと。ここ最近お客さまや当社社員・派遣社員含めて、育休を取る方が本当に多いのです。なので、ごく普通に受け止めました。
Q. NRIでも育休を取られる方が多いとお聞きしましたが、どのような感覚ですか?
中山(NRI):日常的な感覚ですね。ここでは普通のこととして受け入れられている風土があります。
石川(NRI):私の上司も育休を取得していて、上司が取るのだからと取りやすい雰囲気はありますね。
大柄:この職場には、育休取得のしやすさもそうですが、コロナ禍において柔軟にテレワークに切り替えたりするなど、世の中の変化や多様性を受け入れる風土が元々ありますね。
中山(NRI):持ち上げますね。。。むずむずする(笑)
幸福の最大値。皆が幸せにという考えがあるから・・・
Q. 育休を取りやすくするために組織として職場で何か工夫していることはあるのですか?
大柄:われわれが提供しているサービスの運営をどうしようか、という話をNRIさんとよくするのですが、その根底には幸福の最大値というか、皆が幸せにという考えがあると思います。
例えば、ここの運営組織に関わる人たちが、お互いに違う役割やチームの人に感謝の気持ちを伝えようという「感謝祭」のイベントを企画したり、頑張った人をMVPとして表彰する制度を作ったりしています。そういったマインドでずっと組織内の関係性を続けているので、育休を取得するというのもごく自然に受け入れられるのかなと感じますね。
Q. 育休を取りやすくするために仕事上で工夫していることはありますか?
大柄:属人化を防ぐために、チームで仕事にあたるというのは常に意識してやっていますね。この職場では さまざまな協力会社の方々が働いていて、それぞれに企業文化や価値観、仕事の仕方が違う人たちが一つにまとまらなければいけないため、NRIさんはその辺りを特に意識してリードしていらっしゃると思います。
石川(NRI):そうですね。属人化にならないように、業務の標準化を推し進めたり、最近はデジタル化で資料を効率的に作る仕組み作りというのを、皆で考えながらごく普通に取り組んでいますね。最近だんだんと皆の幸せにつながってきているなぁという実感も出てきていますし、あまり苦になることもなく、皆でどんどんやっていこうねという一体感がありますね。
三井:確かに改善が当たり前、という風土がありますね。
石川(NRI):言われたことだけをやるのではなく、こうしていこうというアイデアを出し合いながらという感じかな。
大柄:改善にはどこの職場でも取り組んでいると思いますが、ここの特色として、ベースに皆が幸せになるようにというマインドがあるので、このような風土が醸成されているのだと思います。
風土醸成のために工夫していること
Q. いろいろな会社の方がある中で、会社の枠を超えてコミュニケー ションを取るためにどういった工夫をされていますか?
石川(NRI):例えば3カ月に一回勉強会をしたり、何か課題があったらこうすればもっと良くなるよねというのを話し合ったり、見える化やフィードバックをして一体感を持つようにしています。先ほどの表彰もその一環で、われわれが大切にしている価値観や気持ちを皆に伝えるようにしています。
Q. どのくらいの頻度で会話をされているのですか?
石川(NRI):NRIでは、チャットで会話するのが当たり前になってきていて、普段からずっと会話している雰囲気がありますね。ここ2年くらいかな?それが当たり前になってかなり浸透してきたなと感じています。
大柄:いろいろなコミュニケーションツールがありますが、やはり使うのは人なので、根底に心理的安全性があることで、活用が進んでいるのかなと思いますね。皆どんどん発信している。NRI 中山さんとは、この心理的安全性を維持・促進したり、障壁を払拭するために、次はどんな仕掛けをしようかという話を良くします。週1回は会議していますね。
中山(NRI):私の担当しているサービスは、ユニアデックスのメンバーの皆さんにも支援していただいているのですが、共通の目標といいますか、何を目指そうかというのを私だけで決めるというよりは皆と話しながら決めています。
この事業を通して社会をどうしていきたいかやお客さまをどうしていきたいか、自分たちはどうありたいかという、ミッション、バリュー、パーパスというキーワードの元、皆で一緒に考えて、一つの考え方にまとめていくという活動をやっています。
共通の目標や姿というものに照らして、業務を見直したり、ブラッシュアップしたりすることを日々の活動に組み込みながらやっていますね。
大柄:NRIさんと運営組織について話すときには、doing(何をするか)ではなく、being(我々はどのようにありたいか)を大事にしたいねという考え方がある、と感じています。
Q. 最後に三井さん、今の気持ちは?
三井:これだけたくさんの方に協力いただいたからこそ安心して育休を取得できると思っています。育休は半年間取る予定なのですが、ぜひここに戻ってきたいと思います。戻ってきてまたNRIさんに貢献したいという気持ちがあります。
【編集後記】インタビュー後、上司の大柄さんの話
【男性育児休業取得者へのインタビュー:バックナンバー】
家族とともに明日を創っていく力にもなる: vol.4
育休期間中も復帰後も、「精いっぱい育児に全力投球」しています:vol.3
常駐先のお客さまからも応援されて:vol.2
引き継ぎ担当となった矢先に自分も育休をとることに:vol.1