桂歌丸師匠インタビュー(後編)
真剣勝負の舞台を支えるのは「和」(2017年2月14日号)
苦労や苦しみは芸で見せない。それを笑い飛ばすのが噺家と語る桂歌丸師匠。笑点の司会として、また落語芸術協会の会長として、先頭に立って活躍されてきました。個人が先立つ世界の中で、物事を進めたり、束ねたりするためには何が大切なのかを伺いました。
道に迷ったら、本道に帰れ
―これまで噺家としての活動以外に、挑戦されたことはあるのですか。
実は30代で芝居にのめり込んだことがあったんです。私は、小さい頃から芝居も好きで、歌舞伎などもよく見に行っていました。
堺正章さんのお父さんでコメディアンの堺駿二さんや、「和っちゃん先生」と慕われていた泉和助さんなどと舞台に立ったことを思い出します。
日劇ミュー...