感動する水族館を生んだ「顧客視点のプロデュース」とは?(前編)-水族館のプロデュースはマーケティングから:プロフェッショナルから学ぶ「仕事の心」第5回(2016年7月12日号)
数々の水族館のリニューアルに関わる、水族館プロデューサー 中村 元氏。成城大学経済学部を卒業後、地元の鳥羽水族館に就職したことが、水族館との最初の出会いでした。魚のプロではなかった中村氏が水族館プロデューサーのプロフェッショナルになれたのは、水族館づくりに顧客視点の考えを取り入れたことでした。中村氏が何を考え、どのように行動してきたのかを伺いました。
来館者から教えてもらった
-中村さんは大学でマーケティングを勉強され、卒業後に鳥羽水族館に入社されました。まず、そこで何を経験したのでしょうか。
鳥羽水族館に入社して思ったのは、自分は魚や水族館のことを何も知らないということでした。そこで、...