「トヨスの人」第2回:
昭和天皇の布団を作った職人 (2019年4月16日号)
急激な変化を遂げた街・豊洲。ユニアデックスの社屋があるこの土地を、もっと見たい、知りたい!豊洲で働く人、豊洲に関わりのある人にフォーカスして、仕事現場を訪ねます。
豊洲駅の東側、路地を1本入った所にその寝具店はあります。そこは、タイムスリップしたような昭和の香り漂う一画。築50年ほどの5階建て都営団地「豊洲4丁目アパート」の1階で金井健次さんは頑なに布団を作り続けてきました。すべて手縫い、丁寧に綿入れをした布団が積み上げられた店内に入ると……目に飛び込んできたのは、昭和天皇に献上したという組布団の写真。思わず、へえ? と途方にくれ、まさか、ここで? と懐かしさを感じる小さな店内を見回すと...