“問題児”からGⅠ9勝へ。オジュウチョウサンを名馬に育てあげた厩務員・長沼昭利さん:プロフェッショナルから学ぶ「仕事の心」第16回 (2023年8月22日号)
「厩務員(きゅうむいん)」という仕事をご存知ですか。普段メディアなどでスポットが当たることは多くありませんが、調教師とともに競走馬を育てる大切な仕事です。今回お話を伺ったのは、JRA重賞15勝、JRA賞最優秀障害馬にも5回選出された競走馬・オジュウチョウサンの担当厩務員・長沼昭利さん。2022年まで障害競走馬として活躍し、同年末に惜しまれつつ引退を迎えたオジュウチョウサンは、今では名馬として名高いですが、その偉業は長沼さんの試行錯誤の日々無しには成し得ませんでした。オジュウチョウサンの引退式には、1万5000人の競馬ファンが駆け付け、長沼さんも登壇。壇上で長沼さんが涙ながらに語った言葉に...