2018年11月13日、NexTalk編集部と当社未来研サービス研究所のメンバーは、愛知県・蒲郡に所在する愛知工科大学を訪ねました。情報メディア学科の板宮朋基教授のお話を伺うためです。大学はもとは山だったのかしら?と思うほど高台にあり、360度グルっと山々に囲まれています。雄大な景色の中でキャンパスライフを過ごしているのですね!

画像: 愛知工科大学 情報メディア学科 板宮朋基教授。手に持たれている装置は、AR災害疑似体験アプリ「Disaster Scope」で使用します。

愛知工科大学 情報メディア学科 板宮朋基教授。手に持たれている装置は、AR災害疑似体験アプリ「Disaster Scope」で使用します。

なんといっても、感心したのは学生のお行儀がとても良いことでした。すれ違う学生のほとんどが、「こんにちは!」と元気よくあいさつしてくれます。なかなか経験できないことで、とても気持ちがよかったです。

板宮教授は、ARやVRを活用して防災情報の可視化の研究をなさっています。読者の皆さんも動画などでご覧になられているかもしれませんが、「津波体験ドライビングシミュレーター」やAR災害疑似体験アプリ「Disaster Scope」を開発され、新しい防災訓練のツールとして学校や防災フェアなどから注目されており、数多くの防災訓練を実施されています。

画像: AR災害疑似体験アプリ「Disaster Scope」を開発されている愛知工科大学 板宮朋基教授に会いに行きました!(2018年12月26日号)

お話は板宮研究室内で伺うことができたため、最初にアプリを体験させていただきました。AR災害疑似体験アプリ「Disaster Scope」は、スマートフォンを段ボール製の3D VRメガネにに取り付けた装置で周囲を見ます。すると、洪水などでみるみると浸水した部屋の様子が疑似体験(最初の画像)できます!ゴーという水の流れる音も聞こえるので、より臨場感がアップ。「火災による煙疑似体験」では、「非常口の案内サインが下にもないと全く意味ないでしょう」とおっしゃっていたことに、全員が納得。

画像: AR災害疑似体験アプリ「Disaster Scope」。今いる場所でバーチャル災害体験ができます

AR災害疑似体験アプリ「Disaster Scope」。今いる場所でバーチャル災害体験ができます

一番怖かったのは「津波体験」。「ヘッドマウントディスプレイ」を付けて、ドライビングシミュレーターに座り操作すると、前方のディスプレーに実際の愛知県内の道路に津波が押し寄せてきたCGが現れます。あっという間に水が車内に入り込み、身動きができなくなる様子を疑似体験できます。体験した男性陣も、真っ青に。3.11の教訓から、クルマで逃げることがいかに危険かを啓蒙していきたいそうです。

画像: 「津波体験ドライビングシミュレーター」。ハンドルを握る手に力が入ります

「津波体験ドライビングシミュレーター」。ハンドルを握る手に力が入ります

「手軽にそして、今いる場所でバーチャル体験による防災訓練ができるので、誰もが我が事になるのです。災害の時、地域住民を率先していくのは、働きに行っている親など大人たちではなく、地域に残っている小学生や中学生。おじいちゃん、おばあちゃんはお孫さんの言うことなら素直に聞いていくれます。だから教育が必要なんです。」などなど、心に響くお話ばかりです。

今回、私たちは板宮教授が研究・開発されているさまざまなアプリを体験することができました。そして、命を守るためのリアリティーある防災教育の重要性やITがもたらす可能性について、熱心にお話してくださいました。未来サービス研究所のメンバーも新たな発見がたくさんあったようです。

本編は年明け1月号にてお届け予定ですので、ご期待ください!

【追伸】 取材まで時間があったので、学食に行ってみました。ちょうどお昼時でしたので混雑していましたが、失礼ながらお邪魔しました。なんだろうこの熱気は!社食では感じられないエネルギーに満たされていました(笑)。

画像: つかの間のなつかしい学食体験。左は、日替わりガッツリ系メニューの「オムそば!」。 多くの学生が食べてました(笑)

つかの間のなつかしい学食体験。左は、日替わりガッツリ系メニューの「オムそば!」。
多くの学生が食べてました(笑)

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