セキュリティーにだけ特化した新しいメディアを立ち上げましたね?
西川:はい、『IT SECURITY ANNEX』という名前の専門サイトを今年度から立ち上げました。従来からある当社のコーポレートサイトでは多種多様の商材を紹介していますが、これは言ってみればバラエティーに富んだ料理メニューを売りにしている総合レストラン。今回の『IT SECURITY ANNEX』は 一つの料理に絞って奥深い味を提供する、別の場所に構えた専門レストランみたいなものです。
なぜセキュリティーだけなんですか?
渡邊:例えばIoT、DX、働き方改革に向けたコミュニケーションツールなど、今やどの企業でも注力していると思いますが、これらをうまく情報システムに取り込んでいこうとするとすべてにクラウドが絡んできます。しかし、その安全性が根本的に担保されないと、せっかくの進歩的な技術も上手に応用できません。ということもあって、多くの情報システム部の担当者が最も関心を寄せているのが「セキュリティーの強化」なのです。そのためセキュリティー専門サイトの開設を優先させました。
セキュリティー管理という業務は、システムの機能改善・安定稼働、コスト管理などのような従来型の基本業務と並んで、情報システム部にとってはもっとも減らしたい役割であるとも言われていますが…
渡邊:そのとおりですね。情報システム部の方々というのは、本当はもっと先を見越した情報戦略の策定とかイノベーション促進とかに力を注いでいきたいのが本音なんですね。とある調査では、3年から5年後には従来型の基本業務への関与は減らし、ビジネス戦略への関与を増やしていきたいという意識が如実になった例もあります。しかし、その中においても、セキュリティー強化は一番の重要案件ととらえられているのです。
西川:当社は、お客さまがビジネス戦略に直結する「攻めのIT」に邁進していただくためにも、きっちりとセキュリティー強化の部分を担っていくつもりです。そのためのツールや考え方をこの新しいメディアで紹介していこうと思っているのです。
具体的な特徴は?
西川:ITのセキュリティー対策と一口にいっても多種多様です。検疫あり、情報漏洩対策あり、物理的なセキュリティー対策あり…その中でも当初はクラウドセキュリティー、それもシャドーIT対策を有効に行えるCASB(キャスビー)と、IDaaS(アイダーズ)の啓蒙と商材紹介に絞って展開していきます。
渡邊:クラウドサービスは導入しやすく便利なものが多いので、情シス担当が知らない間に会社として承知していないクラウドサービスがたくさん利用されてしまっています。CASBはこうしたシャドーITを見つけ出すと同時に、世界中のクラウドサービスを細かく採点している独自のDBに照らし合わせることによって、これこれこういう理由で却下しますなどと、勝手に使っている側も納得のいく選別ができるんです。
西川:また、せっかく便利なクラウドサービスを導入して社内のITリソースを減らせるかと思ったら、その認証システムは相変わらず社内にあるというようなちぐはぐな事例も少なくありません。ならば認証もクラウドでやりましょうという提案もさせていただいております。そういう専門的で先進的なセキュリティーツールのご紹介だけでなく、軽い感じで親しんでいただけるよう、エンジニアやマーケティングに携わる社員のブログなども用意させていただいております。詳しくは『IT SECURITY ANNEX』をぜひご覧ください。
渡邊:著名人へのインタビューなども企画してしていきますので、面白い読み物としてご愛顧いただければ幸いです。
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