身近な道具を使ってエクセレントを表現するこの企画。
前回、結束用のマジックテープを使った青い薔薇をなんとか制作した工夫し隊は、年末にかけて一気に忙しくなりました。
ユニアデックスの平和島にある製造・物流拠点に出向いて、面白い部品がたくさんあることに気を良くした広告担当が、「この部品で2017年の卓上カレンダーも作ろうぜ」といいだしたからです。
制作担当メンバー:あの、この仕事は確かに楽しいんですけど、ちょっとしんどいです。
広告担当:なんでだ?
制作担当メンバー:エクセレントシリーズの次の絵柄の方はなんとなくイメージがついてるんですよ。結束バンドを松葉に見立てて、LANケーブルを幹に見立てて盆栽とかね」
「おお、いいじゃないか。正月用にもぴったりだ」
「でもカレンダーを部品で作るって言ったって・・・、カレンダーってのは普通は紙で作るものなんですよ。しかも12ヵ月分必要だし、数1000部も刷るものでしょうが?」
「・・・・・・君ね、昭和の時代の売れない漫才師のようなボケをかましてもらっちゃこまるな。君はいい作品を作るけど、変なところで頭が固い。部品を使ってカレンダーをつくろうとは言ったけど、あんなごつごつした物質でカレンダーができるわけないだろう。
部品の写真を利用して面白い絵を作ろうぜと言ったんだ!」
「あっ、なるほど。これは失礼しました。いつも無茶な発想をするから、ついつい本気でそう思っているのかなーって勘違いしちゃいました。」
「いつも失礼だな君は。まあいい。そもそも君だって部品がミニチュアの都市に見えたり、ル・コルビュジエの建築物に見えるって言っていたじゃないか。その延長で考えればいいんだよ」
「そうか、じゃあいっそミニチュアの人形でも絡ませますか?」
「それでエクセレントな絵柄になるのか?」
「なりますなります。今流行りのインスタグラムで見たことないですか。いろんな作家やカメラマンさんが作品を発表してますよ!」
「作家ねー。 うーん、そういう人たちに依頼すると費用がけっこうかかりそうだなあ。君が1からつくりなさい」
「えー?」
ということで、ミニチュアの人形を絡ませたカレンダーができました。ちょっとしたワンダーワールドになりましたね。