NexTalkで2014年2月12月号から連載しているコラム「世界のおもてなし」の筆者であるノンフィクション作家の中村安希さんが、ユニアデックスに来てくれました!今は香港に住まわれ、香港大学でジャーナリズムについて学んでいらっしゃるのですが、新刊本が発売されたので、日本に一時帰国。そのスケジュールの合間に時間を作っていただきインタビューをさせていただくことができました。インタビュー記事は、2月号でお届け予定ですが、その前に、取材模様を。
中村さんが当社にお越しいただいた日の豊洲は強風で、屋外での写真撮影は途中で断念。寒い中、ありがとうございました!
中村さんは、背が高くスレンダーでどこか少年ぽさも感じるとてもキュートな方です。世界中をバックパックで旅をする強いイメージは、感じられませんでした。
今回のインタビューアーは、NexTalk編集部2人のうちのお菓子大スキおじ様。まずはツカミネタとして“おもてなし”の語源を披露。「日本国語大辞典によると『以って成す』がそもそものいわれで、歓待などで以って、良い評判を成す。つまり本来的には打算的な下心が丸見えになっている言葉である(*注)」云々・・・と話したところ、中村さんもご存知なかったようで、ほめられて機嫌よくインタビューはスタートしました。
インタビューアーの言わんとしたのは、中村さんが連載コラムで紹介したエピソードでは、打算的な下心など微塵も感じさせず本当にいたわりたいという気持ちが現れた“おもてなし”が描かれているように思うが、それは何故だろう?ということでしたが、これに対する中村さんの言葉は2月号に譲りたいと思います。
ただ、自分は「あまのじゃく」だから、旅の作品において筆者自身が体験した感動を全面に伝える内容にはしないと決めている。それは、読者自身でその土地の景色や人々の暮らしぶり、食べ物などの情景を想い浮かべてもらいたいから。と話されていました。確かに連載コラムでも過剰な描写はなくむしろ淡々と綴られていて、それだけに風景やおもてなしを受けた人々の顔や姿など自分なりに思い浮かべることができます。訪問先の人々の下心のないおもてなしとは、そんな中村さんの表現力だからこそ伝わったものなのかもしれません。
「おもてなし」のサービスを提供している会社なりに、その精神を多方面から考えてみたいということで、NexTalkではこれまでも複数の執筆者にコラム連載を依頼してきました。中村さんは3人目です。中村さん自身は、4回連載で終わる予定だったとのこと。それは、旅では「おもてなし」の視点で見ていなかったから。それが13回も続いたとは! 中村さんなりにお考えの変化があったようです。この続きは、2月号をお楽しみに!!!
*注)インタビューアーは昨年、日経小説大賞の受賞式を見に行きました。選考委員の作家の皆さん(辻原登先生、高樹のぶこ先生、伊集院静先生)のトークライブがお目当てでしたが、おもてなしの語源については、辻原先生が話されていて、それを受け売りで披露しました。