本シリーズでは、男性育休を取得した社員の声をお届けしています。第7回目に登場するのは、地方公共団体向けにICTインフラの設計や構築を担う、エンジニア部門のマネージャーとメンバーです。
育休を取得した理由
― 育休を取得しようと思った経緯について教えてください。
マネージャー: 周りの同僚がすでに育休を取得していたので、もともと子どもができたら育休を取ろうと考えていました。2人の子どもがいますが、1人目のときは3カ月間、2人目のときは8カ月間育休を取得しました。
1人目のときは担当していたプロジェクトが進行中だったこともあり、出産直後から休むことが難しかった状況でした。妻も「1人で大丈夫」と言っていたので、しばらくはテレワークに切り替えつつ仕事を続けて、プロジェクトが落ち着いてから育休を取得しました。いったん3カ月間と決めて休み、様子を見ながら延長も考えていたのですが、1人目はあまり手がかからなかったため、予定通り3カ月で復帰しました。
大変だったのは、2人目のときです。誕生と同時に育休に入りましたが、夜泣きへの対応に加えて、上の子もまだ手がかかる年齢だったので、夫婦2人でも育児がなかなか回りませんでしたね。1人目のときと同じように、3カ月間休もうと考えていたのですが、途中から「これは無理だな」と思い、延長することにしました。保育園の入園調整が思うようにいかなかったこともあり慌ただしかったのですが、状況が落ち着いたタイミングで復帰しました。

メンバー: 私も子どもができたら育休を取りたいと最初から考えていました。夫婦ともに両親が遠方のため、育児のサポートは受けられません。「お互い初めての育児なので、育休は取った方がいいよね」と妻とも話し合いました。
期間は3カ月を想定していましたが、育休の支援金が入金されるのが申請から数カ月後になるため、最初の1~2カ月は貯金を切り崩さなければならなかったのです。妻と話し合った結果、「この先の生活のためにお金は残しておこう」という結論になり、1カ月間の育休と有給休暇を合わせて、2カ月弱休むことにしました。

仕事の引き継ぎで工夫したこと
― どのように引き継ぎを進めていきましたか。
マネージャー: 2回とも直属の上司には、安定期に入る前の早いタイミングで報告しました。課長という立場で育休を取得するにあたっては、期間の長短にかかわらず、育休中も組織や業務が滞りなく進むよう、業務の引継ぎを行い、課長職の後任者を決める必要がありました。
1回目は上長が兼任してくださり、周囲のメンバーにもサポートしていただきました。2回目は後任の調整をしていただき、その方に引き継ぎました。1回目の経験があったので、2回目の引き継ぎはかなりスムーズに進められたと思います。
メンバー: 私の場合、妻の出産予定日が急に早まりました。これからしっかり引き継ぎをしようと考えていたタイミングで出産が決まったため、育休開始までの数日間に慌てて引き継ぎを進めました。当時、プロジェクトのリーダーを務めていたのですが、本格的に始動する前でしたので、タイミング良く後任者に引き継げました。
― 引き継ぐ際に不安や心配はありましたか?
マネージャー: 育休を取る前は、仕事をきちんと引き継げるのか不安でしたね。引き継がれた側も、私に遠慮して、分からないことがあっても連絡してこないのではないかと余計な心配をしていました。結果的に、私が休んだ後も大きな問題は起こらずに業務が進んでいったので、育休中は一度もPCを開きませんでした。
メンバー: やっぱり、心配ですよね。私も、プロジェクトメンバーに迷惑をかけてしまうのでは、と不安で、それまでは休みをうまく取れないタイプでした。しかし、「休む」と決めたら休めるように動くしかありません。会社の制度としてあるのだから、使っていいんだ、と気持ちを切り替えました。
ユニアデックスでは今、男性でも多くの人が育休を取っており、特別なことではありません。部署の同僚たちに報告したときも、「では、引き継ぎしないとね」と前向きに受け入れてくれたのでありがたかったですね。
育休中の出来事や気づき
― 育休中の過ごし方について教えてください。
マネージャー: 1人目のときはとにかく分からないことだらけで、夫婦で試行錯誤しながら進めました。細かい分担は決めませんでしたが、1人で家事と育児が回るようにしよう、と決めました。例えば、離乳食も、私と妻とで違いが出ないように、同じ手順で作ります。洗濯など家事も同じです。掃除や洗濯はもともとできたのですが、料理は経験がなかったため、出産前から妻に特訓してもらいました。
結果的に、妻が調理をしている途中で子どもが泣いて交代しても、私がそのまま調理を続けられるようになり、すごくうまく回りました。
メンバー: 私も同じです。役割分担は特に決めませんでしたが、母乳以外はすべてできるようにしようと思って、積極的に関わるようにしました。一人暮らしが長かったので、料理をはじめ、家事の経験があることは幸いでした。
ところで、2人目のときは、同じようにはいかないものですか?
マネージャー: まったくうまく回らなかったよ(苦笑)。
私が上の子を見て、妻は下の子にかかりきりになりました。保育園に入るまでは、私が上の子を公園に連れて行って歩く練習をしたり、スーパーで買い物をしたり。平日の昼間に私が子どもを連れてスーパーにいても不思議そうな目で見られず、逆に話しかけられたり、街中のところどころにベビールームが設置されていたり、以前よりだいぶ便利になっているなと感心しました。

メンバー: 子どもが1人でも大変なのに、2人は本当に大変でしょうね……。
今、振り返って思うのは、育休期間は、まったく「休み」ではなかったな、と。朝起きてご飯の用意をして掃除して、子どもの相手をしていると、あっという間に夕方になります。優先順位の高いタスクが一気に降ってくるので、とにかくこなすのに精いっぱいです。本業とは別の「仕事」をしているような感覚でした。
マネージャー: 確かに。多少は自分の時間があると思っていたら、全然なかったですね。
あぁ、こんなに育児って大変なんだな、と実際に育休を取って気づかされました。育休が取れないにしても、テレワークで家にいられるだけでも全然違います。テレワークがなかった時代はどうしていたんだろう……。
メンバー: それから男性は育休を取得すると、この先のキャリアに影響するのでは? と不安に感じると思うのですが、出産や育児で休まざるを得なかった女性は、ずっとその課題に直面してきたわけですよね。男性も同じ悩みを持つようになったことからも、時代の変化を感じます。
職場復帰後の変化
― 育休から復帰した後、働き方や時間の使い方は変わりましたか?
マネージャー: 保育園の送り迎えがあるので、朝と夕方の送迎の時間帯は連絡が取りづらくなることを部内でも共有して、調整させてもらっています。子どもが生まれる前までは、自分の仕事の切れ目が終業でしたが、子どもができてからは、お迎えの時間で強制的に終業しなければなりません。その切り替えは必要でした。
マインド面では、これまでは目の前の仕事をこなすことに集中していましたが、今は子どもの将来がどうあってほしいかと考えるようになりました。仕事面でも3年後、5年後、この組織はどうなっているといいだろうかと、長期的な目線で物事を考えるようになったと思います。
また、部署のメンバーそれぞれの事情も考慮できるようになりました。課長として、「この日は残業できない」「この日は休みたい」といった個々の希望をできるだけかなえられるようなサポート体制を意識しています。
メンバー: 復帰しても、急に子どもが熱を出して迎えに行くこともあります。やはり、育休前と同じような働き方はできないので、私がいなくても業務が回るように、仕事の割り振りや情報共有を意識するようになりました。
マインド面では、今までは、仕事だからプライベートより優先して当然、という意識が少なからずありました。でも、私も子どもの有無に関わらず、同僚のプライベートも尊重できるようになったと思います。自分が仕事を依頼するときは丁寧な伝え方を意識していますし、相手に何かあったときは自分が積極的にサポートします。お互いに助け合うことを大事にしています。
育休を取得する意義
― 実際に育休を取得して感じた育休の意義について、教えてください。また、これから育休を取得する社員の皆さんにメッセージをお願いします。
メンバー: 私が育休を取ったことで、夫婦2人で同じスタートラインに立てたのは大きかったなと思います。日々、妻と二人三脚で取り組むことで、育児をする仲間のような存在になれて、以前より絆が深まったと思います。ユニアデックスには育休が取りやすい環境がありますので、ぜひ男性も取っていただきたいと思います。
マネージャー: 育児は本当に知らないことだらけです。夫婦で協力しながら、そんな未知の経験を重ねていけることは、意義のあることだと思います。子どもは、毎日成長します。昨日できなかったことが、今日できるようになります。毎日新しい発見があり、育児をしながら、親も成長させてもらっている感覚です。大変なこともありますが、それ以上に気づきがあり、何より楽しいですね。育休を取らないという選択肢はないと思います。

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【DE&I レポート】男性育児休業取得者へのインタビューvol.6
【DE&I レポート】男性育児休業取得者へのインタビューvol.5
【DE&I レポート】男性育児休業取得者へのインタビューvol.4
【DE&I レポート】男性育児休業取得者へのインタビューvol.3
【DE&I レポート】男性育児休業取得者へのインタビューvol.2
【DE&I レポート】男性育児休業取得者へのインタビューvol.1








