ユニアデックスは、お客さまのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた取り組みを積極的に進めております。日々の活動を通して、お客さまのヒントとなるような情報を発信するためNexTalkで連載しています。第4回目は、ユニアデックスのDX人材として活躍しているメンバーに話を聞きました。
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デジタル戦略に欠かせない!DX人材
ユニアデックスでは、DX推進に必要なDX人材の育成にも力を入れています。
その育成内容について当社が参考にしている情報処理推進機構(IPA)では、デジタル事業に対応する人材として7つの職種を定義しています。
今回はそのうちの一つ「テックリード」として、第一線で活躍している佐々木 智一がその役割や目標などをご紹介します
テックリードとは
「テックリード」について、IPAは「アーキテクト」と「エンジニアリングマネジャ―」の2つに分類していますが、どちらかというとアーキテクトに重きを置いた役割だと思っています。
「アーキテクト」は、システム全体の設計・構築を行いながら、ビジネスサイドにも関わって、双方を繋いでいくような存在です。お客さまが求めることを汲み取ってシステムに反映していくために、ITの知識だけでなくお客さまの業務についても理解しておく必要があります。
IPAがIT人材育成の基準として規定しているITスキル標準V3にも「ITアーキテクト」という職種が定義されていますが、ITアーキテクトとの違いは、テックリードでは実装までできる能力が明示的に要求されていることです。
なぜ実装が重要なのかというと、DXに関わるプロジェクトは、スモールスタートで始めるケースが多く、プロジェクト初期はメンバー数も限られています。そんな状況でも、テックリード役の私が簡単なシステムを作ることで、よりスピーディーにプロジェクトを進めていくことができますからね。実装できることは非常に重要だと思っています。
次に、設計に関して言えば、「システムのグランドデザインを描く」というところ。言葉はカッコいいですよね(笑)でも、実際は明確な要件や正解がない中で、もがきながらシステムの全体像を明らかにしていくような、泥臭い活動です。お客さまのいうことをすべて受け入れるのではなく、ビジネスとしての整合性などを考えながらシステムを作り上げていきます。とても難しい仕事なんです。
テックリードを目指すには
「ア―キテクト」としてまず、システム開発経験は必須といえるでしょう。開発現場で経験を積みながら、お客さまとのコミュニケーションを重ねて行くことがとても大事です。ある程度の規模のシステムになると、チームでの開発が前提となります。そこでリーダー的役割を担いながら、ソースコード管理、課題管理、規約の整備など、「アーキテクト」には多くのことが求められます。
技術面では、なるべく範囲を狭めずに、さまざまな技術分野、上流から下流まで多くのプロセスを経験することをお勧めします。最近では、ソフトウエアのライフサイクル全般に関わるという意味で、「フルサイクルエンジニア」という呼ばれ方もしますね。
「エンジニアリングマネジャ―」ついては、少し前にオライリージャパン(コンピュータ技術書籍の翻訳などを行う出版社)から「エンジニアリングマネージャ―の仕事」という翻訳本が出版され、読んでみたんです。この本では、システム開発のツールやプロセスに関する記載ももちろんありますが、どちらかというとあらゆる職種のマネジメントに通ずるような内容が記載されていました。例えば、1on1、評価面談とかですね。
正直よくわかっていない部分はありますが、自分の中での落としどころとしては、システム開発に必要なツールに慣れ親しんでいるマネジャー、くらいで良いのかなと思っています。私自身、プレーイングマネージャーであり、この書籍で語られている専門職マネジャーではありません。
ただ、テックリードが、アーキテクトとエンジニアリングマネジャ―を兼ね備えた役割なのであれば、この形で良いと思っています。
今後について
テクノロジーを活用して、より多くのお客さまのお悩みを解決していきたいです。そのためには、日々進化するテクノロジーに絶えずアンテナを張って、実装力など自分自身のスキルも高めていきたいと思います。
ユニアデックスが開発を行っていることは、あまり知られていないと思います。私が所属する組織も、会社の中ではまだ小さなものです。今後若手エンジニアの育成など、組織の強化にも力を入れていきたいですね。
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