NexTalk読者の皆さま、お元気ですか? ニューヨークから、NexTalk編集部のミキティです!新型コロナウイルスの影響で、大きく変化したニューヨークですが、このたび、「街中にコタツが並んでいる!」という噂を聞きつけました! アメリカでは、ほとんど目にしないコタツ。そのコタツが、街に並んでいるって、どういうこと!?
というわけで、早速、突撃取材をすべく、マンハッタンのチャイナタウンに向かいました。
2020年11月のニューヨークをお知らせします
到着まで、最近のニューヨークについて、少しお伝えしますね。
まず、アメリカでは11月3日に大統領選挙がありました。民主党支持者が圧倒的に多いニューヨークでも、結果が決まるまで、緊迫した空気が流れていました。
11月7日、民主党ジョー・バイデン氏の当選確実が報じられると、マンハッタン中心部では歓声が上がり、車のクラクションが鳴り響きました。タイムズスクエアやワシントンスクエア・パークなどでは、バイデン氏勝利を祝う人たちが、シャンパン片手に歌ったり、踊ったり、お祭り騒ぎ。
心配されていた選挙後の暴動などは見られず、ホッとしています。
【動画はこちら】
2020年はニューヨークにとっても激動の1年でした。3月1日に初の新型コロナウイルス感染者が確認され、7日に知事が緊急事態宣言を発令。その1週間後にブロードウェイが閉鎖したときは、事態の深刻さを実感し、さすがにショックでした。3月22日には、いよいよロックダウン(外出制限)が始まりました。
ロックダウンは、夏以降、段階的に解除され、9月からレストランはインドア席も定員の25%まで許可とはなっていますが、アウトドア席に頼らざるを得ない状況です。
ただ、問題はこれから。ニューヨークの冬は、寒い!! レストランにとって、寒さは大きな課題となりそうです。
各レストランが、歩道や道路にはみ出すように席を設けています。お客さんが食べている料理が見えるので、「ここ、おいしそう!今度来てみよう」という発見もあり、楽しい側面も♪
マンハッタンの一角に、コタツを発見!
なんて、ことをお伝えしていたら、ありましたーー! コタツ!!
店外にコタツを並べているのは、NY唯一の北海道レストラン「ドクター・クラーク」。共同経営者の金山雄大さんが迎えてくださいました。
金山さんは北海道出身。ニューヨークの寒さの中、どうすればお客さんにアウトドアダイニングを楽しんでもらえるかを考えて、コタツに行き着いたそうです。冬の北海道で、かまくらの中にコタツを置いて、ジンギスカンを食べるイメージですね!
早速コタツに入らせていただきました!
ミキティは足を入れた瞬間、「このぬくもり、懐かしい♡」と叫んでいました。ニューヨーカーも、入った瞬間に「ワーー」と歓声をあげるそうです。掘りごたつなので、床に座ることに慣れていないアメリカ人でも、快適ですね。
ちなみに、こちらのコタツも布団も日本から購入したそうですが、お客さんとして訪れたアメリカの老舗ウールメーカーから、コラボの打診も受けているそうです。
北海道の味「ジンギスカン」にトライinコタツ!
ドクター・クラークの名物料理の1つが、ジンギスカンです。北海道で使われるのと同じニュージーランドのマトンを、利尻島出身の有名シェフ特製のタレに漬け込んだ本場の味!
ジンギスカンは、煙がほとんど出ないそうですよ!(白く上がっているのは、蒸気です)。なので、屋外で焼いても、一般的な焼肉のように、臭いが充満するということもないのです。
ニューヨークは多人種、多宗教が入り交じるのが魅力。金山さんは「宗教によってはポークやビーフを食べられない人もいますが、羊は宗教的な制約がないのがいい」と。確かに!
アウトドア席でしか食べられないメニューとして、石狩鍋もあるそうです。!そのほか、金山さんにとっては、おばあちゃんの思い出的存在だという「いずし」など、ニューヨークでは、ここでしか食べられない北海道の味があります。
ビールは「SAPPORO」しか置かない徹底したこだわり!
コタツ、おいしい料理とくれば、おいしいお酒。ドクター・クラークのお酒は、日本酒に利尻昆布を漬けたお酒をはじめ、すべて北海道がテーマ。ビールも、「SAPPORO」しか置いていないというこだわりです。
「アメリカでは、SAPPOROが地名だと知らない人も多いので、そういうことも、すべて説明しています。それからサワーは日本独特のものなので、飲んだ人は、みんな喜んでくれます」と金山さん。
ニューヨークの建築家によるこだわりの空間
実は、ドクター・クラークは店内もとてもおしゃれなのです。建築家チーム「グリーンリバー・プロジェクト」が、北海道らしさにこだわって手掛けた、温かみのある雰囲気。店内には、店名の由来にもなっている北海道開拓の父「ドクター・クラーク(クラーク博士)」の像もありました。
18時すぎには、すでに満席。北海道や関東出身の日本人もいらっしゃいましたが、顧客の7~8割は日本人以外とのこと。
アメリカ人のお客さんは、初めて体験したコタツについて、「ジーニアス(天才)!」。ミキティ、日本人としてうれしくて、感動しましたよ。
ニューヨークらしいエンターテインメントが消えてしまっている今、私たちが求めているのは、小さなエンターテインメント、好きな人とおいしいご飯を食べる時間、そして、ぬくもり。それらをすべてかなえてくれるのがドクター・クラークでした。
>>ドクター・クラーク共同経営者の金山雄大さんインタビューはこちら
NYのみなさーーん
金山さんから少し早いクリスマスプレゼントです♪お店で合言葉を「ミキティ」と伝えると自慢の
「やみつきキャベツ」(各テーブルに1つ)がいただけます!
さらにーー、もれなく「ホッカイロ」がもらえちゃうそうですよ!!
この冬は、「ドクター・クラーク」に行くしかないですね~^^