エッセイのはじまり
20周年をむかえられるということで、20をテーマにエッセイをと頼まれたのですが、なかなかこれが、難しいわけです(笑)
それから、テーマもいただきました。つながり、というテーマ。項目を読むと、気づき、というテーマもある。人間関係の考えかた、ともあるし、コミュニケーションにも触れている。
さらに、ビジネスパーソン向け、そして、ご自分のもがいている様子をあけすけに表現など、笑いを誘う味付けは大歓迎、とある。
はい、もう、書いているいま、もがいてますから‥。
会社員時代、広告をつくるお仕事をしていましたが、それ以来の感覚。
オーダーたくさん、それを、ひとつの作品にする、のできるのだろうかに直面。
はい、大丈夫です。もう41歳。30歳で会社をやめて、ふらふらとどこにも所属せずになんとかやってきました。なのでなんとかなるものです。うだうだ悩んでいても仕方がない。
これらのお題にうまく答えられますようにと祈るような気持ちで、えいやと、はじめたいと思います。
社会の泳ぎ方を学ぶ「時期」とは。未来の道しるべは過去にある
で、思ったのはですね、講演会でね、よくうける質問を軸にしたらどうかなと。
というのは、読んでいる方が、ビジネスパーソンというわけで何か得たい、きっかけが欲しいと思っていらっしゃるかたが多いのではないでしょうか。
講演会でよく出る質問というのはきっとみなさんが、知りたいと思っていることなのではないかと。
そう考えたのであります。
どうですかこの、エッセイを考えていく過程もネタバラシのエッセイ。
あけすけ、でしょ?(笑)
20はどうするのか?
まあまあ、落ち着いてください。ぼちぼちまいりましょう。さて、本題。質問はどんなのが多いか、ですね?よくある質問ですが、こういうのが多いのです。
「30歳になりましたが、どうしたらいいでしょう」
はい、もう、漠然としていますね。
どうしたらいいんでしょうって、自分で考えてください、か、知りませんよ、
と答えそうになりますが、答えてはいけないのです。
暖かい目で、そのような、漠然とした乱投球をほほえみでもって受け止めていかねばなりません。
この場合ね、自分の中で、それを分解すればいいわけです。
「30歳になりましたが、どうしたらいい?」
はたとえば、
「30代でしておくべきことはありますか?」
「やっぱり30で会社をやめた方がいいですか?」
「30代って40代から見るとどんなですか?」
「30代でこうしてよかった、こうしなくて後悔、ってある?」
などなど、自分なりに因数分解してあげる。少しだけ具体的にしてあげる。
つまりね、30歳になっちゃった不安というやつを少し、やわらかくしてあげるわけです。
ほら、身構えておけると少しだけ予告編がみれると、本編をみる準備ってできてより楽しめる場合もありますよね。予備知識ってやつです。
そもそも、40代に突入してしまった私からみたら30なんて、キラキラして見える年齢なのですが
確かに、20代が終わり、30になるというのはかなりの重い出来事だったように思います。
たぶんね、ずれているんですよね。実年齢と、社会年齢が。
二十歳で成人式だといわれても、大人になった感覚はない。会社に入ったり、入らなかったり、でもそれぞれ自分で食べていくように世の中を泳ぎだすわけです。親のすねをかじるのをやめて、どうにかサバイバルしだす。
最初は社会の勝手がよくわからない。いろんな慣例、しきたりがあったり。
タクシーは上司を先に乗せると習ったのに、上司によっては「奥乗るのしんどいから、お前、先に奥のってくれよ」と言われ、ケースバイケース、を知るわけです。だから、次からは、「先輩、奥へどうぞ。それとも自分先にのりましょうか?」とまず聞く、という技を身につける。
わからないときはこうかな?と憶測でやるのではなくてすぐ聞いちゃう。
すると、自分も楽だけれど、相手も、「なんか、気遣いできるやつ」となるわけです。
ここで、このように私がしたからとて、すごく計算高いやつというわけではないのです。
沢山傷ついた、といってもいいでしょう。沢山、え?!とまごついたといってもいいでしょう。
よかれと思ったのに、というやつですね。
それから、先輩にほめられたい!とか、先輩に快適に過ごして欲しい!
という思いもあります。先輩に対するリスペクトが前提にあります。失礼のないようにしたい。
そこで、先に相手がどうなのかを聞いてしまうというアイデアに達するわけです。
ま、そういう相手との、仲間との、上司や先輩、クライアント、お客さまとのすり合わせ作業を20代は続ける。無我夢中で社会というものに順応していくのが20代だと思うんです。
つまり、ここでポイントなのは、30代どうしたらいいか、を知る場合は、じゃあ、20代はどうだったのか?どういうものだったのか、を自分なりに検証する、いや、そこまで硬くなくても、感じてみるって大事ですよね。
つまり今、40になり、40代ってどう生きるべきかを考えるならば20代、そして30代を振り返るべきなのです。年表みたいにね。
どうでしょうか。
ここで、最初の問い「30代ってどうしたらいいですか?」に戻ってくる。
私なりの20のアンサーを書きます。みなさんも書いてみることを自分のために、未来のためにお勧めしますよ。
30代をどう生きるか? 私の20のアンサー
1)たいていのルールややり方はわかったので、ここからようやく一人でやってみる時期ととらえる
2)といっても会社をやめるとかそういうことではなく、本当はどういう風に働きたかったんだっけ
な?と考えてみてそれに少しづつ寄せていく
3)30代前半はたくさんの人に会ってみる。自分の世界、仕事の世界と違う人に会ってみる。仕事と
関係ない人と会ってみる。
4)いろんな考え方を聞く。わからなかったらいろんな人に相談したり意見を聞いてみる。で、結局自分の中に残ったものが答え。
5)たくさん自分で失敗をする時期。そして、失敗からどうリカバーするかに重きを置く。リカバー
する体力と気力がある時期だから。
6)思い切って休みをとる。休めるようになることが大事。
7)仕事以外の何かを見つける。
8)遊ぶ。沢山遊ぶ。
9)少し自分の能力よりも、上の、無理した仕事をしてみる。
10)旅をする。いろんな土地にゆき、いろんな価値観を時間の流れを、思いを知る。
11)だいたいの暮らしの収支を自分で把握する
12)恋をする
13)ぜいたくを年に2、3回どきどきしながらしてみる。
14)いい家に半年くらい住んでみる。思い切り理想な部屋に住んでみる。(飽きるから、気がすむから)
15)親を大事にする
16)友達を大事にする
17)先輩を大事にする
18)うんと年上の友達とつるんでみる
19)仕事は、がんばるときは頑張るけど、仕事なんて、結局、死ぬ前に、“ああ、あれ、やっておけばよかったな” って思う仕事なんてないんだし、と、常に思うようにする
20)30代は、膨らませる時期。可能性の時期。