「ナノカーレース」に挑んだ、中西和嘉さんに会いにいってきました。‐取材後記‐
今年4月にフランスで開催された「ナノカーレース」。ご記憶にありますか?
原子90個程が集まった分子で作った極小の車を板状の金の表面に置き、36時間で100ナノメートルというこれまた極小の距離を走らせるレースです。
このレースにチャレンジした日本人チームのリーダーが、国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)の中西和嘉主任研究員です。レースは、不幸にも主催者側が用意したPCソフトの不具合のためにコース周辺が乱れ、10分間で1ナノメートルを動いたところで途中棄権という残念な結果になってしまいました。しかし、想定外のトラブルにもめげずコースコンディションの回復につとめた上で挑んだ姿勢が評...