美しい所作と「なりきる心」でもてなす:プロフェッショナルから学ぶ「仕事の心」第4回(2016年3月8日号)
煎茶道 黄檗売茶流 師範
中井 霜仙 氏
江戸時代に誕生した煎茶道は、形式にとらわれずに煎茶を飲んで会話を楽しむ茶道として、文人たちを中心に流行しました。今回お話を伺った中井霜仙師範の黄檗売茶流(おうばくばいさりゅう)は、テーブルと椅子を使うという気軽に参加できる煎茶道です。お茶を煎(い)れることは、「美しさという生きる基準を伝えること」「おもてなしを通じて争いごとをなくすこと」と語る中井師範の言葉は、形にとらわれない煎茶道の精神が現代に通じることを示唆しています。
お茶を煎れるとは、美しい生き方を考えること
―(インタビューに先立ちお茶を煎れていただき)一同大変驚きの味でした。同時に所...