ユニアデックスで働く人の想いをご紹介しています。今回は、悔しさから身につけたスキルを語るエンジニア。

【第10回】
斎藤 康平
アカウントサービス第一統括部システムサービス五部二課
2014年入社

出身は宮城県。大学1年生のときに東日本大震災に遭いました。海と実家の間に高速道路の盛り土があったため、手前まで来ていた津波が止められて、ぎりぎりのところで直接の被害を免れました。10年以上がたち、復興が進みつつあることは救いとなっています。

大学は電気情報工学科で組み込み系のプログラミングを学びました。もともとデジタルガジェットやコンピューターが好きで・・・・・・当然プログラマーになることも考えましたが、ITインフラの仕事を選びました。ネットワークのシステムエンジニア(SE)としてソリューション提案や構築をすることに意義を感じたのです。

とにかく転勤が多かったです。1年目は東京、2年目は大阪、3~5年目は広島、6年目が岡山。障害発生時に現場に駆けつける保守部門にずっと所属していました。7年目に東京で導入保守のネットワーク設計をする部署に異動し、現在は本社で病院の医療ネットワーク更改の提案などをしています。

画像1: 相談されるのはいつも先輩ばかり。私がお客さまから信頼されていないことは歴然でした:【わたしの仕事のかたち】#10
 (2023年2月14日号)

入社時に「どこでも行きます」とは答えたものの、こんなに転勤するとは夢にも思っていませんでした(笑)。ただ、さまざまな土地での勤務や人との出会いを通じて、「お客さまの背景を知る」という大切な姿勢が身に付いたと思っています。

きっかけは広島に赴任していたときのこと。お客さまのオフィスに半常駐の形で先輩と一緒に仕事をしていたのですが、相談されるのはいつも先輩ばかり。私がお客さまから信頼されていないことは歴然でした。そこで私は、お客さまに意図的に話しかけはじめました。「さっき先輩にご相談されていたのは、こういうことですね?」と。私も知っているんですよという姿勢をわざと見せるようにしたわけです。これをやるにはもちろん万全な下勉強を積み重ねないといけませんけどね。

これを半月、1カ月、3カ月と続けていくうちに、徐々にお客さまとの雑談が増え、それまで聞けなかった情報や背景までも会話の中に表れてくるようになりました。「お客さまとの関係を変え、信頼を得るにはこちらから働きかけることが大切!」と、心を新たにした体験でした。

現在担当しているシステム設計構築においては、情報システム部門のご担当者のみならず、その先の従業員全員を意識し、「みなさんがどう使うのか」「その使い方を続けるとどうなる可能性が高いか」を深く見据えて設計しなければなりません。このとき、保守で培った経験を土台にしつつ、新しい視野や物事の捉え方が広がり、応用できているなと実感しています。

画像2: 相談されるのはいつも先輩ばかり。私がお客さまから信頼されていないことは歴然でした:【わたしの仕事のかたち】#10
 (2023年2月14日号)
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