ユニアデックスの片澤です。第8回目になります。最初に米国大統領選について触れてみたいと思います。

画像: ユニアデックス 片澤 友浩 ユニアデックスでは、約20年前以上から米国・シリコンバレーに駐在員を配置し、現地の最新ICTトレンドや技術動向、新たなビジネスモデルの探索を実施しております。 日本ユニシスグループの米国拠点であるNUL SystemServices Corporation(以下、NSSC) に所属し、今までは当社営業やマーケティングを通してお客さまに届けていた情報を、定期的にNexTalkでも配信していきます。e異国大統領選

ユニアデックス 片澤 友浩ユニアデックスでは、約20年前以上から米国・シリコンバレーに駐在員を配置し、現地の最新ICTトレンドや技術動向、新たなビジネスモデルの探索を実施しております。日本ユニシスグループの米国拠点であるNUL SystemServices Corporation(以下、NSSC)に所属し、今までは当社営業やマーケティングを通してお客さまに届けていた情報を、定期的にNexTalkでも配信していきます。e異国大統領選

米国大統領選の行方は?

米国大統領選がクライマックスを迎えています。2020年11月3日の投票日が近づくにしたがって、熱気をおびてきているのが、実際に住んでみると非常によくわかりました。

投票を促す報道やメッセージなどが日に日に増えていきました。日本とは違い、著名人やスポーツ選手などが支持する候補者を公表したり、投票に行きましょう!と呼びかけたり、企業や団体なども同じようにメッセージを発信していました。以下は、私宛に届いた企業や団体などからの選挙を促すメールなどです。

画像: レンタカー会社は、投票に行くのであれば車を無料で提供。NIKEとLyftは、提携してクーポンを発行。レストランでは、当日カクテル無料。MLBやNBAも選挙応援メッセージ発信。と選挙を一層盛り上げています。

レンタカー会社は、投票に行くのであれば車を無料で提供。NIKEとLyftは、提携してクーポンを発行。レストランでは、当日カクテル無料。MLBやNBAも選挙応援メッセージ発信。と選挙を一層盛り上げています。

ニュース以外で選挙に対する意識付けは、あまり日本では感じられないことです。また、教育の現場も少し違う印象でした。

息子の通う小学校3年生の授業ではこのような資料を利用しながら 、

画像: 大統領選挙選に関する小学校3年生の授業での資料

大統領選挙選に関する小学校3年生の授業での資料

・大統領選挙とはどういうものなのか。
・選挙の歴史 。
・どうして1年くらいの日数をかけて実施しているのか。
・誰が投票できて、だれが候補者になるのか。
・選挙制度、どうなったら当選できるのか。

などを学習していました。

また、クラスで誰が大統領になるのがいいのか。それはなぜなのか。大統領と話したいことなどを考えを問う課題も多く、それをクラスでプレゼンしていたのは驚きです。

米国では政治がより身近にあることを感じさせるため、幼いころから政治に興味を持たせる教育など、社会全体として取り組んでいるというのが肌身を通して感じました。

変化してきた米国の住宅事情

今回は、リモートワークから変化してきた住宅事情とIT環境についてお届けしていきます。
COVID-19の影響で、人々の住環境が変化しています。

リモートワークが一般化

学校や大学もリモート授業になる

会社の近くに住まなくてもよい

郊外や家賃が安いところに引っ越ししよう!

画像: 変化してきた米国の住宅事情

その結果、どのようになっているのかというと、家賃が高かった都市では、人が流出しているようです。実際に、サンフランシスコの町の中は人が少なくなっていますし、消費税の税収が約43%も昨対比で減少、約3,000万ドル(約33億円)の減収になる。とNBCのニュースでも報じられています。

サンフランシスコ、サンノゼなどシリコンバレー一体は、アメリカでも特に家賃が高いエリアとして知られていますが、人の流出によりサンフランシスコ市内のアパート家賃も約10%から20%下落しているようです。

この事象は、サンフランシスコに限らず、ニューヨークやロサンゼルスなど他の大都市圏でも同じ状況です。

ちなみに全米人口TOP10の都市は、下記の順番です。
1位からニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、ヒューストン、フェニックス、フィラデルフィア、サンアントニオ、サンディエゴ、ダラス、サンノゼとなり、サンフランシスコ(16位)やシアトル(18位)、ワシントン(20位)、ボストン(21位)などの有名な都市は、圏外です。

また、100万人以上の都市もこのTOP10の都市だけになります。日本は、100万人都市が11都市あるので、ここだけを見ると日本のほうが多いのです。

話が脱線しました。。。

リモート環境では、専用の学習部屋、仕事部屋を求めるようになっているようで、都市圏では、部屋のタイプでStadioと呼ばれるワンルームの価格は下落していたり、私の周りでも部屋が少ないアパートから戸建てに引っ越したりする方もいました。

郊外へ引っ越す理由として、住宅の購入も選択肢のひとつです。米大手不動産企業であるZillowの調べでは、住宅の在庫が少なくなっていることや売りに出されてから買い取りが決まるまでの日数が、過去と比較してもかなり短くなっているようです。これは新しい生活スタイルが増えているという裏付けではないかと思います。

画像: 住宅が市場に出てから買われるまでの平均日数(Zillowより引用)

住宅が市場に出てから買われるまでの平均日数(Zillowより引用)

COVID-19のロックダウン後は、経済の落ち込みもありましたが、家賃相場自体も全米平均としては上がっていますし、販売に関しても同様のようです。

住宅事情をお届けしましたので、ここからは、住宅×ITの気になる情報を2つご紹介します。

COVID-19の影響もしかり、今後、より自宅で快適に安全に暮らすには、家のデジタル化、スマートホーム化が考えられます。 グラフからも成長領域ということが読み取れます。

画像: 世界のスマートホームマーケット予測 、COVID-19の影響含む。(Statista調べ)

世界のスマートホームマーケット予測 、COVID-19の影響含む。(Statista調べ)

スマートホームのカテゴリーを確認していきますと、

1.コントロールデバイス:スマートスピーカー、スマートプラグ、ロボットなど
2.スマートアプライアンス:スマート家電など
3.ホームセキュリティー:監視カメラ、スマートキーなど
4.エンターテイメント:AV機器など
5.コンフォート:スマートライティング、ブラインドなど
6.エネルギー:エネルギー制御デバイスなど

とさまざなデバイスが接続されていくことになります。

これらを利用するとこんな感じの生活になります。

朝起きると自動でシャッターやカーテンが空き、陽の光が差しこめて目覚める。
リビングでは快適な温度設定により心地よく、自動でコーヒーが出来上がっている。
冷蔵庫は一日の栄養を考えた献立を庫内にあるものからリコメンドしてくれる。
スマートスピーカーでは、電車の遅延情報や道路渋滞などイベントがあったときに事前に教えくれて、それに合わせて行動ができる。
ホームセキュイティーが常に監視してくれていて、家の周りで何があったかカメラで見ることができ、セキュリティー会社と連動している。
人が動くところに自動で電気がON/OFFしてくれる。
・これらがすべて声で操作ができる。
家の使用電気は常に最適化され、使用量もコストも見える化されている。

さらに車やロボットなど接続してくると未来が見えてきますね。この生活を実現するために最低限必要になるのは、通信になります。

進化し続ける通信

先日、GoogleからPixel5 、AppleからiPhone 12と5Gスマートフォン端末がとうとうリリースされ、5Gがやっと一般化してきそうな流れができました。ここで説明したデバイスも5Gで接続されるものも当然出てくると思いますが、5Gはまだまだエリアが限定的であり、すべてが5Gになると通信コストも高くなりますので、現実的ではありません。

5Gはむしろ家庭のインターネット回線の置き換えになり、家庭内のネットワークはというと、Wi-Fi、Bluetoothなど現行と同じ無線接続利用されていきます。5GとWi-Fi/Bluetoothは共存関係と言えます。

画像: 先日開催されたWi-Fi World Congressのセッションから抜粋。上段は、650Research Groupの資料からWireless LANの製品出荷予測(金額)。下段は、Qualcommのセッションで発表されていたWi-Fi6Eの新しいチップセットとその特徴

先日開催されたWi-Fi World Congressのセッションから抜粋。上段は、650Research Groupの資料からWireless LANの製品出荷予測(金額)。下段は、Qualcommのセッションで発表されていたWi-Fi6Eの新しいチップセットとその特徴

Wi-Fiも進化しており、米国やヨーロッパでは新しい周波数帯での利用が解禁され、Wi-Fi6Eの提供が開始します。従来のWi-Fiは利用できる周波数帯が限定的であり、電波干渉の問題が常に付きまとっていました。これが大幅に改善されるのが、Wi-Fi6E です。6GHz帯の500MHz分がWi-Fi用に開放され、より速いスピードでの接続が期待できます。日本では、まだ実用には時間がかかりそうですが、グローバルでは、2020年末から対応機種の販売、サービスが開始されそうです。

また、5Gのメリットである低遅延通信に関しては、こちらもWi-FIはWi-Fi6Eと7で対応しようという動きがあります。Wi-Fi7(IEEE802.11be)の提供は2024年ごろになるとIEEE団体がアナウンス
していますが、これが実現されると、Wi-Fi環境で自動運転、リアルタイム制御など期待が持てます。日本では限られた環境下で利用するローカル5Gを建設や工事現場、地方自治体などで利用することも検討されていますが、コストを考えるとWi-Fi6Eや7という選択肢も出てくるのではないでしょうか。

Amazonの「Sidewalk」とは?

もうひとつは、Amazonの新しい技術サービス「Sidewalk」を紹介します。先日、Amazonは、Sidewalkの発表を実施しました。

簡単に説明すると、自宅ネットワークを他人にシェアをしてあげる。シェアをしてもらう。というサービスです。Amazonは、スマートスピーカーのEchoデバイスやセキュリティーデバイスのRingデバイスを提供しています。これが通信のゲートウエイとなり、他人用にシェアが可能になるというわけです。

Sidewalkは、Bluetoothや900MHzなどを利用し、利用できる帯域幅も最大で80kbpsとIoTデバイス向けのサービス提供になりそうです。

Tile社との連携も説明がありましたが、「Tile」は、紛失しそうなものにつけるIoTデバイスです。これを利用することで自宅を出た場所でもSidewalkを提供しているネットワーク内であれば、紛失物を見つけることができるということになります。また、 子供やペットなどもLTEデバイスでなくても見つけることができます。

画像: Tile製品。スマホのBluetooth経由での通信がSidewalk対応ネットワークでも可能になる。

Tile製品。スマホのBluetooth経由での通信がSidewalk対応ネットワークでも可能になる。

他人の家のネットワークを利用するので、当然、帯域に制限や利用サービスに制限は設けますが、ある一定地域での利用、地方自治体ごとのサービスとして利用などに応用することができる技術だと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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