特許取得のヘアカット技術「STEP BONE CUT(ステップボーンカット)」(小顔補正立体カット)の考案者であり、その技術を伝える「STEP BONE CUT ACADEMY」の創始者でもある牛尾 早百合(SAYURI)さん。日本の店舗に加え、2017年にはニューヨーク(NY)・ブルックリンにも「STEP BONE CUT Brooklyn」を開店。世界を視野に、その技術を広めています。ニューヨーク在住の編集部ミキティが、アメリカの美容師と顧客をも魅了している「ステップボーンカット」を体験しました。
「ステップボーンカット」は人生を変える!?
L列車のモーガン駅周辺のモーガンエリアは、ニューヨークでも特に感度の高いアーティストが集まる街。駅から徒歩数分の一角に、2017年にオープンした「STEP BONE CUT Brooklyn」があります。1階は画廊、階段を上ったところがサロンの入り口です。
さて、この日私を迎えてくださったのは、SAYURIさんとスタッフのHannah(ハンナ)さん。ブルーのヘアカラーが、澄んだ瞳の色と合っていて、とてもきれい!
Hannahさんは、2016年6月に開催された「STEP BONE CUT ACADEMY」アメリカ基礎コースの第1期生です。第1期には、キャリア20年以上のベテラン美容師を含む8人が参加したそうですが、実技試験に合格できたのは、Hannahさんのみだったとか!!
合格後、Hannahさんは、「STEP BONE CUT Brooklyn」で働くために、故郷ピッツバーグから憧れのニューヨークに来ました。「ステップボーンカットは、創造性、芸術性、精神性など、あらゆる意味で私にとってはチャレンジング。学びに終わりはありません。SAYURIに出会って、髪はただの髪ではなく、その人の生命そのものだと感じるようになりました」と話します。
「ステップボーンカット」考案者SAYURIさんのカット技術を体験!
この後、いよいよミキティが自腹で「ステップボーンカット」を体験。いわゆるアジア的な頭の形をしたミキティ。毛量が多く、色も真っ黒のため、どんな髪型にしても重たい印象になるのが悩みでした。ミキティの髪質と骨格、顔の造作を確認したSAYURIさんは、「生まれ持った立派な眉毛を生かしましょう」と前髪を思い切って短くすることを提案。「後頭部にボリュームを持たせながら、全体的にキュッと小さくまとめましょう」と、イメージ・デザインをサラサラと画用紙に描いてくださいました。
さすが、元漫画少女です。デザインが決まれば、あとは見事なハサミさばきで、どんどんカットしていきます。
「ステップボーンカット」の特徴は、洋服をつくるように、最初にデザインし、パターン(展開図)を作り、パターン通りに髪をカットしていくこと。「洋服と同じように、髪の毛も、デザインと骨格に合わせた展開図を作ります」とSAYURIさん。デザイン通りに整えられたヘアスタイルは、ボリュームを自由自在にコントロールできる、小顔効果がある、髪に動きが出る、手入れが簡単、髪が傷まないなど、多くのメリットがあります。
さて、完成したカットはこちら!!
「STEP BONE CUT Brooklyn」はオープンして2年目ですが、顧客の3割が日本人、7割がノンジャパニーズ。ステップボーンカットは世界中のどんな髪質、骨格の人にも適しているため、ここニューヨークでも大変喜ばれているとか。世界の美容師、サロン顧客ともに「ステップボーンカットとの出会いで人生が変わる」というのは本当のようです。
NY在住アーティストをつなぐパーティ「Future」に潜入!
そうそう、こちらのスペースは、SAYURIさんのアートギャラリーでもあるとのこと。イベント用のレンタルスペースとして一般にも公開していて、アーティスト同士がつながる場所にもなっているとか。「たとえ言葉が苦手でも、技術があれば、世界中のアーティストやクリエーターや同じ感性を持つ仲間とつながることができますからね」とSAYURIさん。
この日の夜に開催されたSAYURIさん主催のイベント(ミニエキシビション&パーティ)にも潜入しました!テーマは「Future(未来)」。アーティストたちが、髪、音楽、映像によって「Future」を表現。宇宙のようは不思議な空間をつくり上げていました。
イベントの参加者は、グラフィックデザイナー、ヘアデザイナー、Webデザイナーなどのアーティストやその友達、このエリアの住人など。飲んだり食べたり、会話が盛り上がったと思ったら、急に踊りだしたり。初めての人もそうでない人も、ここに来たら一気に仲良くなれる感じ。まさに、人と人をつなぐクリエーティブな空間でした!
SAYURIさん、そしてミキティを温かく迎えてくださった皆さま、ありがとうございました!!