2019年8月29日から31日までの夜。日本ユニシス本社ビルの壁には、「花火」「北斎」「インベーダー」「水族館」「目玉」などのプロジェクションマッピングが投影され、ちょっとした話題になりました!
そのプロジェクト名は「ONE TOYOSU」。関係者は、日本ユニシスグループのエイファスはじめ、ネイキッド、パナソニック、キヤノン、読売新聞東京本社、江東区観光協会、運河ルネサンス協議会など総勢20社/80名。構想から3年。東京都が行う大規模なプロジェクションマッピングの実証実験に「ONE TOYOSU」プロジェクトとして参加することができ、ようやく今回の実証実験に漕ぎつけたのです。
今回の企画担当の立役者にインタビューしました!
上村 エイファスは、2012年に日本ユニシスグループの一員になり、この本社ビルに移動してきました。出勤時、豊洲駅からビルは見えるが、なかなかつかない道のり(笑)を歩いていると、この壁使えるんじゃないか!?と思いついたのが始まり。私は、エイファスでデザインの企画をしていますので、当時、ネイキッドさんが東京駅のプロジェクションマッピングを手掛けていらしたことも頭の中にありました。
しかし、ここから苦労の連続が始まったのです。社内外に対して、今回の企画をなぜ当社がやるのかを理解してもらうことからはじまり、さまざまな規制をクリアにして、基準も整備していかねばならなかった。特に人が多く集まるという理由から、警察の許可がなかなか降りなかったんです。
今年の2月に東京都のプロジェクトに参加できることになったことから、実証実験の実施についてようやく許可が下りて、最終的にはピーポくんや深川警察などの広告を投影できたことは、とても嬉しかったですね。
基本すべて一人で行動していたので、何度も、何度も挫折しそうになったが、徐々に協力してくださる会社や団体が増え、「あきらめるな!!!」とプロジェクトのメンバーからはっぱをかけ続けられたことが、やり遂げられた理由ですね。一緒についてきてくれたメンバーの方々には本当に感謝しています。
今まで、屋外広告条例でプロジェクションマッピングに広告を表示することは禁止されていましたが、今回は、その条例の規制緩和を行う実証実験となるため、公に認められたという点では、必然的に国内初のプロジェクションマッピングとなります。
海外では当たり前のように実施されていますが、日本は、プロジェクションマッピング単体でも常に安全面などのリスクを考え、なかなか許可が下りないとうのが現状で、さらに広告を表示させるということは論外となっていました。
私が、2016年頃から企画した際、このこと(広告表示)が一番ネックに考えていた点です。私の企画と都の意向がタイミング的に合致し、念願の実施に至りました!
ここまで3年もあったので(笑)、コンテンツやテクニカルな面はほぼ完成していたので、3か月くらいで、今回の実証実験の準備は完了できたのです。初日の投影が終了するまでは落ち着かなかったですが、大成功でした。
翌日、代表電話に地元のご婦人から電話があり「素晴らしいものを見せてもらって、ありがとう」と言われたことが、心から嬉しかったです。
今後の展開は、もちろん「常設」ですね。映画の上映や地域と連携したイベントやライブビューイングなど、アイデアはたくさんあります。と、やる気がみなぎってました!
これからも頑張ってください!
ちなみに実証実験前に「ONE TOYOSU」のセレモニーを開催。いよいよ投影とあって会場は高揚感が漂い、皆さまのコメントからは、豊洲の振興に対する熱い想いが感じ取れました!