BITSとは、Business & ICT Strategy Forumの略で、ビジネスエコシステムやAIをテーマに専門家が講演するほか、日本ユニシスグループの最新の取り組みや商材を紹介する展示ブースが並ぶイベントです。2017年も2日間で約2,300人が来場、大盛況となりました。
2日目の午前中、展示ブースに突撃取材してきましたので、その様子をレポートします!
『BITS2017』のテーマは、「つながる構想、ひろがる革新、ビジネスエコシステム拡大中」。会場の展示コーナーは、「日本ユニシスグループ、ユニシス研究会最新情報」、「Open Innovation」「Smart Town」「Work Style Innovation」「IoT, Security」「AI/Robotics」「Cloud/Polygon Solution」のゾーンに分かれています。それでは早速見ていきましょう!
順番にブースを回っていこうと会場入り口に近づいたら、いきなり何やら楽しそうなブースを発見!
【ブースNo.4 “らいぶろ”で、バドミントン選手と一緒の写真を撮ろう!】
日本ユニシス実業団バドミントン部選手たちの写真が飾ってあります。そう、リオデジャネイロ五輪のバドミントン女子ダブルスで金メダルに輝いたあのタカマツ(高橋礼華・松友美佐紀選手)ペアも、日本ユニシス実業団バドミントン部の所属なのですね。
このブースでは、その場で撮影した写真が、選手たちと一緒に撮ったように見えるフレームつきでプリントアウトされる「BITS2017限定サービス」を受けられるのだとか!!
タカマツペア、奥原希望選手、男子ペア(遠藤大由、渡辺勇大選手)から選べるということで、「どうされますか」と言われて、迷わずイケメン男子ペアをチョイス!! 撮影後、コピー機でボタン操作をすると、あっという間に写真が出力されてきました!
写真を見ると、私、いきなりの撮影で、髪がはねています…。こんなサービスがあるなら、ちゃんと身だしなみを整えてくればよかった…。『BITS2017』、気を抜けませんね。
さて、“らいぶろ”は、全国のコンビニエンスストア28,000店舗に設置されているマルチコピー機を販売拠点とする、オンデマンド型のコンテンツ・プリントサービスです。例えば、アニメの放映後、画面にアニメのワンシーンとコンテンツ番号がWebサイトに公開されます。その番号を、コンビニのコピー機に入力し、指定の金額を投入すれば、その場でアニメのワンシーンがカードになったものが購入できる、というシステム。同様に、雑誌の付録として、アイドルの写真や学習コンテンツなど、紙ベースのものであれば、コピー機を通じての購入、出力が可能になるということですね。コンテンツ提供者にとっては、「提供チャンネルを簡単に全国展開できる」「製造・配送・在庫管理が必要ない」などのメリットがあります。消費者のメリットは、何と言っても24時間いつでも最寄りのコンビニで購入できること。こちらのサービスは、すでにスタートしていますが、今後、ますます広がっていきそうです。
次に向かったのは、Work Style Innovationゾーンです。
【ブースNo.16 ビジネス版LINEでつながる~LINE WORKSサービス~】
LINE は私も愛用していますが、「LINE WORKS」って初めて聞きます。これっていったい何でしょうか?担当の方に聞いてみましょう。
唯一LINEとつながるコミュニケーションツールであり、LINEの楽しさ、使いやすさはそのままに、企業向けにセキュリティーなどを強化したクラウドサービスだそうです。チャット、無料通話に加え、メール、カレンダー、ストレージ、アドレス帳などの機能を搭載。セキュリティーもばっちり。管理機能を備え、やりとりの確認が必要な場合は、すべてのメッセージを後追いで確認できるそうです。さらに、従来のLINEでのグループチャットでは、既読の人数は分かっても、誰が既読したのかは分かりませんが、LINE WORKSでは、誰が既読したか分かるそうです。業務連絡はもちろん、安否確認にも便利です。「すみません、読んでいませんでした」は通じないということですね(笑)。
ユニアデックスでは、2016年3月にLINE WORKSを提供するワークスモバイルジャパンと代理店契約を結び、販売を開始しているそうです。企業内連絡も、メールからLINE WORKSへ移行していくかもしれませんね。
【ブースNo.17 クラウドコラボレーションから始まる働き方改革】
大きなホワイトボードが目立つこのブース。よく見ると、普通のホワイトボードではなく、電子版ですね。
これは「シスコ・スパークボード(電子版ホワイトボード)」というクラウド対応のオールインワン会議デバイスだそうです。
複数人が、パソコンやスマホなどの端末から、同時にデータ上に情報を書き込むことができ、それがボードに反映されるということ。私も、スマホ上でお絵描きしたら、リアルタイムでそれが電子ボードに書き込まれていましたよ。
アプリに保存しているデータをそのままボードに映し出すこともできるので、例えば、パワーポイントを使った会議でも、プロジェクターは不要です。
あれ、よく見ると、スパークボードに写っている女性が手を振っています。「豊洲のオフィスにいます」ですって! ビデオ機能を使えば、オフィスの自分の席からでも、家からでも、移動中の電車からでも、世界のどこにいても、お互いに顔を見ながら、気軽に会議に参加できるというわけですね。もちろん、会議中にスパークボードに書き込まれた情報は、そのまま各人がデータ保存できます。
こちらのシステムは販売が始まったばかりですが、打ち合わせや会議のスタイルに大きな変革をもたらしそうです!
【ブースNo.18 “uniConnect Cloud”でスマホが会社の電話に】
こちらは、日本ユニシスグループの会社、エス・アンド・アイのブースです。
同社は、スマホを会社の固定電話として使えるクラウドサービス「ユニコネクト・クラウド」の提供をプレスリリースしたばかりです。
スマホにアプリをインストールすれば、スマホからでも会社の電話番号を使って発着信ができるそうです。固定電話では当たり前の機能なのにスマホにはなかった「保留」「転送」などの機能も利用できるので便利。音声品質が高いのもうれしいですね。もちろん、1台のスマホで会社の番号と個人の番号を使い分けできるので、スマホを2台持ち歩く必要もありません。
そして、隣のIoTゾーンに移動しました。
【ブースNo.22 「IoTエコシステムラボ」~一緒にIoTにて課題を解決しませんか?IoTソリューションご紹介~】
企業におけるIoT利活用の早期実現を支援する「IoTエコシステムラボ」のブースにやってきました。
2016年7月にオープンした「IoTエコシステムラボ」では、お客さまや共創パートナーと一緒にIoTの利活用を検討し、ビジネス創出を支援する取り組みを行っているそうです。今回は製造業の現場で活躍できるIoTの仕組みを展示。こちらは工場内で断線などのトラブルが発生した際も、予備経路に自動的に切り替わり、運転を継続できる高い安全性を誇る製品とのこと。自然対流で機械を冷やす技術により、ファンの搭載が必要ないことも特徴の1つだそうです。「むき出しのファンは、工場内のほこりや粉塵で詰まるなど、トラブルが起きやすいから」と聞いて納得!
そのお隣は、機械メーカー向けの故障検知・予測の実証実験パッケージの紹介。従来、IoTを使った機械の設備診断は、発電所など大きな設備にしか使われていなかったそうですが、ユニアデックスでは、これを小型の機械にも適用しようと開発中です。
現在、設備機械の診断は、専門知識を持つ設備診断技術者が行っています。開発しているパッケージでは、IoTにより専門家ではなくても設備診断ができるようになるそうです。機械の専門知識が無くとも設備の状態が数字で可視化されるため、機械の異常を検知できるようになるのですね。現在開発しているのは、振動のデータから異常を感知するシステムですが、将来的には、電圧や温度などの側面からも診断を行うようなシステム開発を目指しているそうです。
診断業者に頼ることなく、機械の故障を未然に防げれば、かなりの経費節減と効率化につながりそうですね!
【ブースNo.23 住宅でのVR/AR活用体験コーナー】
こちらのブースでは、ハウスメーカー向けに開発したVR、AR製品を紹介しています。
まずは、言われるがまま、ヘッドマウントディスプレイを装着。まるで部屋の中にいるような感覚になります。
「ここにカウンターを置きますね」と担当の方が言うのと当時に、目の前にポンとカウンターが現れてびっくり! 家具などの配置を仮想現実で確認することで、空間設計がよりイメージしやすくなるのですね。もともと、日本ユニシス・エクセリューションズは、住宅設計3次元CADシステムを開発・販売してきた長年の蓄積があり、これは、CADデータをエンドユーザーに見せるための遊び心を加えた試みとのこと。
次に、日本ユニシスのVRスコープを体験。スコープの前面にスマートフォンが設置されていて、360度カメラで撮影した映像がリアルに映し出されていました。
これらは、住宅展示場などで実際に使われており、家を建てる際、外観や間取りをイメージしやすいと、お客さまから好評とのことでした!
ここまでのブースで、あっという間に1時間。レポート前半はここまでです。
次回の後半のレポートでは、愛しのPepper(ペッパー)とSota(ソータ)が待つブースもある、AI/Roboticsゾーンから攻めていきます!『BITS2017』潜入レポート続きもお楽しみに。