※「IoTエコシステムラボ」は、2020年1月よりDX共創の場「ACT+BASE(アクトプラスベース)」がその機能を引き継いで活動しております。
オープニング
その場所は、通常のセミナー会場とは違って、アンティークの家具やグッズ、カラフルなドラム缶がレイアウトされいて、床はコンクリートがむき出しのアトリエのようなところでした。これからの活動は、異業種の複数の企業がパートナーシップを組み、アイデアと技術を出し合っていくことが大事なので、このようなオープンな会場を担当者は選んだそうです。そして、奥のスペースで会が開催されました。
会に先立ちマーケティング担当責任者は、ご参加いただいたお礼、IoT環境が飛躍的に拡大していることへの期待に加え、IoTはこれまでのビジネスモデルとは異なりオープンイノベーションによる「共創」が重要であること。さらにIoTは、1社だけでは効果的なビジネスやサービスの提供が難しい。今回「共創」にご賛同いただいたパートナーの方々にお集まりいただいたので、ぜひヨコのつながりを持ち、活動を盛り上げてほしいと話された。
続いてIoT室長は、IoTの活用を進めるためには、Fail Fast(トライ&エラー)、失敗を恐れず、素早く修正をして進んでいく、どんなアイデアでも恥ずかしいと思うことなく議論して、試していくことが大切。共創パートナーの皆さまからもデモ材料などをご提供いただき、「IoTエコシステムラボ」を大いに活用しながら、実サービスの共同開発を目指していきたいと、力を込めていました。
目のつけどころが興味深い「共働PoC」
次が今回の目玉である「共働PoCの発足」について説明がありました。
ところで、POCってなんだっけ? Proof of conceptの略語で、新しいアイディアをデモや実証実験などを通じて実用化していくことだったかしら。
「共働PoC」とは、IoTビジネスを拡大していくために、お客さまに“具体的に”提案できるものを共創パートナーの皆さまと一緒に作り上げる、ビジネス共創の取り組みとのこと。IoT活用モデルの早期実現を目指して、共同でビジネス開拓やサービス開発に繋げていくことが目的だそうです。
今回は製造業やヘルスケアなどIoTではニーズが高いと想定される分野や少し角度の異なるホームセキュリティなど5つの「共働PoC」のテーマを発表があった。今後、共創パートナーの皆さまが参画したいテーマを選び、チーム編成後、いよいよ活動が本格化していく流れになるそうだ。
5つのテーマとビジョン
(1)クラウドPLCの実現に向けて
物づくりにかかわる全ての人がデータを活用できる環境を実現
(2)振動・音による障害予兆検知
「24時間365日安定稼働し続ける設備」を障害予兆検知で実現
(3)看護師の業務最適化 ナースコールゼロ
「居て欲しいときに居る」ナースコールを鳴らす必要のない病院を実現
(4)地域連携による見守り
街ぐるみで見守り、介護を受ける人とその家族の不安がないサービスを実現
(5)空き家のホームセキュリティ
深刻化する「空き家問題」をIoTで解決し、資産価値の劣化を防ぐと共に地域の治安維持に貢献する
「共働PoC」の各担当者からは、概要、課題と背景、解決方法など活動への参画を募る熱いプレゼンがあり、共創パートナーの皆さまは熱心に、耳を傾けられていました。
会の終盤には、懇親会もあり「共同PoC」のテーマについて活発な意見交換がなされていました。
今後は、各テーマごとの活動状況もレポートさせていただく予定です。
どのような新たなサービスが生まれるのか、今からとてもワクワクしています!