広告界の専門誌「宣伝会議」が主催した「第57回宣伝会議賞 第4回中高生部門」の結果がこのほど発表されました。企業の課題に対して、中高生が広告表現のアイデアやキャッチコピーを応募するコンテストです。ユニアデックスは前年に引き続き協賛し、このほどユニアデックス賞を決定しました。
(月刊宣伝会議4月号:3月1日発売号にて発表)

ユニアデックス賞
「火星の方が授業料安いってよ。」
 沖縄県立小禄高等学校 仲尾琉菜さん(18歳)

ひとまず、お題のおさらいを・・・
未来から見て「昔はそんなだったの?」と驚く。そんなコピーを考えてください
趣旨はこちらをご確認ください>>

チャレンジしがいのあるお題が出せたと自負をしてましたが、応募数は前年の2倍以上の905作品となり、まずはひと安心。はりきって厳正な審査を行いました。

「火星の方が授業料安いってよ!」の講評:
未来から見て現代のITを揶揄したり問題提起する作品を期待して課題を出しましたが、
この作品は一見その要素を持っていないにもかかわらず、何かが心に刺さりました。
力が抜けていて、カラっとしていて、普通に火星と行き来している時代に生きている感覚。
「〇〇だってよ」という言葉が持つメッセージの乗せやすさも再発見しました。
一体全体どうすれば“火星の方が学費が安い“世界になるのか? 
200年もしたら火星に社会基盤ができていて、温暖化でちょうど涼しくなっていて暮らしやすくて生産性が上がる。機器が発する熱問題もないからIT基盤の維持費も安い。
その分収益も上がって豊かな社会になり、地球よりも学費が安い世界になる?
しかしそれも束の間で、快適な火星も実は環境破壊にまっしぐら…そんな壮大な皮肉も込められていたりして。
まあ、ひとつの妄想です。良いコピーは妄想も引き起こします。おめでとうございます。

受賞者のコメント:高校3年間は将来のことばかり考えていたので、大学や奨学金という言葉に敏感な時期でした。未来の高校生も考えることは同じはずですが、宇宙スケールの尺度で悩めるのかなと想像すると、今の世界がどう映るかなと面白くなってきました。今回このような賞をいただけるとは思っていなかったので、とてもうれしいです。

受賞者の仲尾さんのコメントぶりには感心しました。
ちなみに最終候補に残った気になる作品と主な審査コメントをご紹介します。

選考に残った気になる作品

●「ロボット」って、差別用語じゃない?          
 [審査メモ]:未来では映画のようにあたりまえに人格のようなものを持つかもしれないロボット。
ダイバーシティーの世の中で「おい、ロボット!」なんて言えるわけもなく、どんなふうに呼ばれるようになるのだろうか? 順当にアンドロイド? 「ブレードランナー」ではレプリカントだったが…今のうちに新しい呼び名を発明しておいた方がよいかも。
●自分の棺に、スマホは入れない。
 [審査メモ]:いまはスマホジャンキーが多数で、まさに死んでまでも手放そうとしないかのよう。
でも本音はスマホに依存している(支配されている?)ことが辛くて、死ぬ時にはせめてスマホからは解放されたい!という宣言。未来では良心を取り戻してることが示唆されて少しホッとする。
それはそうと、中高生が「棺」とは渋い。
●紙はふくもの
 [審査メモ]:紙の本とかノートとか未来では存在せず、すべてデジタルになっている。
で、紙は結局ティッシュとかトイレットペーパーとしてしか使用されない世界。「紙はふくもの。それ以外になにか?」と妙なとぼけ味というか、素っ頓狂さがあって印象に残る。でもトイレットペーパーすらデジタル化されていたりして。痛そ。
●あ.り.が.と.う...パソコン打てたらカッケーなー  
 [審査メモ]:作者本人は「日常で思うことを書いてみました」とだけ。
でも、たどたどしくキーボードを打っている様子は、未来における懐古趣味というか古着がおしゃれみたいな世界を表現していると見た。今だと年賀状を筆でしたためる感じ?
未来では、埋め込みデバイスなどによって思考を直接相手に伝えられるようになっているが、時折無性に手を使って言葉を紡ぎたくなる。押し入れの奥にあったおじいさんのパソコンを引っ張り出して、にんまりとする青年。そんな未来も想像できる。

新型コロナウイルスの感染防止の施策として、今年は賞の発表をオンラインで実施しました

画像: このように審査の模様から動画で紹介しています。今年の一般部門のグランプリは、個人的にもうなりました。結果はこちらでご覧になれます。 https://www.advertimes.com/20200317/article310140/

このように審査の模様から動画で紹介しています。今年の一般部門のグランプリは、個人的にもうなりました。結果はこちらでご覧になれます。https://www.advertimes.com/20200317/article310140/

画像: 講評の様子もこのように

講評の様子もこのように

画像: 新型コロナウイルスの感染防止の施策として、今年は賞の発表をオンラインで実施しました

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