教学社の大学入試シリーズ。いわゆる赤本。お世話になった人も多いと思います。
実は、埼玉県立大学の2019年度の小論文問題に、ユニアデックスのWebマガジン「NexTalk」で使用した写真が採用され、このたび、赤本にも収容されたのです。
『看護・医療系大学〈国公立 東日本〉』の97ページに掲載されています。

この小論文では「関係論的なロボット」がテーマになっています。
玄関の段差などから落ちてなかなか這い上がれなかったり、自分で電源コード類を巻き込んでギブアップしたり、どこかドジで弱いロボットに、人間が思わす手を差し伸べてしまう関係性について論じた、豊橋技術科学大学情報・知能工学系 岡田美智男先生の著書に基づいた問題です。

NexTalkは、3年ほど前に岡田先生にお会いして「〈弱いロボット〉を訪ねて」2017年3月28日という記事にまとめておりました。埼玉県立大学さんにはこの記事で使用した写真に目をつけていただきました。当社の未来サービス研究所の社員が、仕事中のごみ箱ロボットにゴミを入れているところを写した写真です。

画像: 「わかったよ、仕方ないなー」と、人間がついついごみを拾いたくなるような「場」をロボットが作り、ついついゴミを入れているところ

「わかったよ、仕方ないなー」と、人間がついついごみを拾いたくなるような「場」をロボットが作り、ついついゴミを入れているところ

当社は、ロボットのITサービスへの応用を研究する一環で、研鑽を深めたいと思い岡田先生に対談を申し込んだわけですが、埼玉県立大学さんは、ロボットが弱いからこそ生まれる人間との関係性について看護・医療の立場で着目された模様です。この問題に触れて入学された学生のみなさんは、人の行動や優しさを引き出すにはどうしたらいいのかについて、今後ともぜひ思いを巡らせてみていただきたいです。

関連記事:
連載対談「未来飛考空間」第7回 岡田教授と語る「弱さ」が取り持つ、人とロボットのやさしい関係(2017年5月9日号)

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