ITと新たな分野を組み合わせたユニークな取り組みをご紹介する【ITX〇〇】。今回は、店舗などの警備・セキュリティーシステムで話題の「AIガードマン」を提供するアースアイズ社の山内三郎社長にお話を伺うため、浜松町のオフィスをお訪ねしました。
そういえば、アースアイズ様は、2018年11月に日本ユニシスなどと西武新宿駅構内で駅構内の安全性や駅係員の業務負荷を軽減することを目的にした警備ロボットの実証実験をされていたわ。日本初の取り組みでしたので、多くのメディアに取り上げられていましたね。
フロアにお邪魔すると、右側にソファと飾り棚(リカちゃんっぽいお人形もいました^^)。左側にはお菓子や生活用品などが陳列されたドラッグストアのような棚とカメラやモニターがあります。そうだ!こちらは「AIガードマン」を体験できるショールームでした!
そこにニコニコしながら「腕まくりしてもいいかな?」とジーンズ姿のフレンドリーな山内社長がご登場。実は、万引き防止というキーワードでしたので、やや緊張していたのですが一気に和らぎました。
山内社長は、約20年前から小売業の万引き対策のコンサルティングを手掛けられてきたスペシャリストです。コンサルをした店舗は6000店舗にも上ります。そのノウハウをシステム化することから始まり、10年前に初代「サブローくん」というご自身の名前がついた万引き対策システムを創りました。
その後もいくつもの課題を克服し、「サブローくん(システム)」を踏襲している現在の「AIガードマン」は、画像解析・処理を行うAIを搭載した賢いカメラに生まれ変わりました。
「私は万引きすることに、出来心は無いと思っています。お金を払いたくないから、万引きをしてしまう。自論ではありますが、長年の経験から来店者350人中/1人は万引き犯がいると思っています。小売店の最大の課題はロス対策です。そのうち、万引きによる被害は相当な割合を占めているんです。」
「だったら、万引き犯を捕まえるのではなく、万引き犯にさせない仕組みをつくればいい。『AIカメラ』と『店員へのお声がけ教育』により万引きを抑止していくことで、すでに万引き被害額が前年度と比べて、半減した実績があります。」
「AIに頼るのではなく、活用したいだけ。万引き対策のノウハウがあるので行動パターンから過程を仮説に置き換え、AIに覚えさせることができるのが強みなんです。」と力強く。
10月号では、山内さんのご経歴、小売業の実情、「AIガードマン」の詳細、店員への教育方法、今後の展望など、盛りだくさんでお届け予定です!