梅雨の晴れ間の6月14日。日本酒好きに人気の泉橋酒造さんの取材のため、海老名に向かいました。さて、今回は、どんなつながりのお話を伺えるのか、ワクワクです♪
海老名駅前は広く商業施設も立ち並んでいます。この近くに酒蔵?あるの?
あるんです!しかも、創業は安政4年(1857年)、江戸時代です。驚きです。

泉橋酒造さんは、想像と違っていて住宅街の一角にあります。その奥には田んぼも。敷地内の建物ごの入口には大きな杉玉が飾られていて、縁側がある日本家屋やお庭がとても素晴らしかったです。

画像: 敷地内には、酒蔵、井戸、精米所、酒蔵SHOPなどがあります。立派な木々もあり、とても良い雰囲気。

敷地内には、酒蔵、井戸、精米所、酒蔵SHOPなどがあります。立派な木々もあり、とても良い雰囲気。

社長で6代目である橋場友一さんは、海老名地域や日本酒の歴史、法制度など農業にまつわるお話がとてもお詳しく、おもわず「へ~~」と言いたいことばかり。トレードマークのトンボの生態についても教えてくださり、取材時間はとっくにオーバーしてしまいました。本編でどれだけご紹介できるかご期待ください。

ここでは取材模様をお届けします。
泉橋酒造さんの信念は、「酒造りは米作りから」。原料のお米栽培から精米・醸造までを一貫して行っています。そして、全て純米酒なんです。

もともと、ご先祖は農家でお米を作り、余ったお米で日本酒を造っていました。その田んぼが脈々と受け継がれています。さまざまな規制があり、自社での米づくりも規制されていましたが、橋場社長は、家業を継いだ20年前ほど前にお酒のための米作りをはじめることにしました。減農薬にもチカラをいれていて、赤とんぼがたくさん飛んでいる田んぼづくりをされています。

画像: お酒用のお米「山田錦」の苗は青々として、背丈がピッタリ揃っていました!

お酒用のお米「山田錦」の苗は青々として、背丈がピッタリ揃っていました!

橋場社長はPCも好きで、インターネット元年である1995年にはいち早く会社のサイトを立ち上げ、お米づくりの参加者を募集したことが話題になり、新聞に掲載されたことも。最近では、自社栽培地に水田センサーを設置し田んぼの水位・水温・気温・湿度を自動で計測、それらの計測データがスマホで見られる仕組みも導入されています。

毎年10月から稲の収穫が始まるのですが、良い品質のお米を収穫するために、刈り取り時期の選定にはものすごく気を使われるとのこと。収穫が早すぎると未熟なお米が多くなったり、遅すぎると良い粒が収穫できなくなったり(脱粒といいます)してしまうからです。そこで、稲の穂がでてから「積算温度(毎日の平均気温を一定の日数分合計したもの)」 を算出し、収穫時期の予測に役立てていらっしゃいます。今後は、ドローンを活用した田んぼの管理も思案されており、橋場社長のIT活用術はほかの酒蔵の参考になりますね。

画像: 橋場社長(右)に酒蔵を案内していただきました。

橋場社長(右)に酒蔵を案内していただきました。

取材の後に、酒蔵や精米所、酒蔵SHOPなど見学させていだきました。インタビューと酒蔵見学ツアーの記事は、8月号にご紹介予定です。お楽しみに!

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.