WirelessWire Newsで連載中のインタビュー企画、「ヒトとモノを巡る冒険」第4回目です。今回は「警備サービス」における IoT、AI、ロボットの活用で先端を走っている綜合警備保障株式会社(以下、ALSOK)の商品サービス企画部次長である干場久仁雄さんにお話を伺いに、元赤坂にある ALSOK 本社に行ってきました。今回のインタビューを行ったのはリオデジャネイロ・オリンピックで史上初の五輪4連覇を果たした伊調馨さんの国民栄誉賞受賞が決まった翌日。ALSOK 本社の受付はお祝いの花であふれかえっていました。

インタビューは、記事にはでていませんが、オリンピックの話題から始まりました。日本ユニシスグループも今年の夏はリオデジャネイロ・オリンピックで盛り上がりましたが、ALSOK 様もやはりもりあがったとのこと。東京オリンピックに向けてお互い楽しみですね、という会話を交わしました。

画像1: 【ヒトとモノを巡る冒険】#004 取材後記
ALSOK綜合警備保障株式会社 商品サービス企画部次長 干場久仁雄氏 (前編) IoT、AI、ロボットが拡張する、「見守る」セキュリティー

本題に入り、現在の警備サービスの特徴や傾向を伺ったのですが、想像していた以上に警備サービスの内容に変化が起きつつあることを知ることができました。「警備」には身体、生命、財産を守るという目的がありますが、身体(特に高齢者の)を守るために「見守り」型のサービスが広がりつつあるとのことです。また、空き家専門のホームセキュリティーがあり、新聞や郵便が溜まっていたら回収し、水を流したり風を通したり、草刈りをしたり、というサービスを提供されているとのこと。これまでにイメージしていた、屈強な方々がジュラルミンケースを守るというような(典型的すぎるのかもしれませんが)警備サービスのイメージがガラガラと崩れていきました。

一連のインタビューにおいて「ユーザーインターフェース(UI)」や「ユーザー体験(UX)」について伺っているのですが、今回はインタビュー後半で、警備サービスの UI/UX について伺っています。会話が進むにつれて、UI/UX が洗練されていくことで、現在の少し受け身な「見守り」型の警備サービスから、積極的にコミュニケーションを取る「対話」型の生活支援サービスに移っていく可能性を感じました。今後、警備サービスの姿はさらに変わっていくのでしょう。

インタビューが終わって受付に戻ると、新たに祝い花が届いていて、社員の方が飾るための机を増やしていました。そばにはショールームがあり、インタビューに出てきた案内や巡回警備を担当する「Reborg-X(リボーグエックス)」という警備ロボットを紹介していただきました。こういうロボットは、今はまだ単純作業に近い案内や巡回などの警備サービスを提供するだけ、ということでしたが、そのうちにヒトと同じ警備業務を行ったり、机や祝い花を並べたりするようなヒトと同じ仕事・業務を行うことになるのだろうという気がしてきました。

警備ロボット「Reborg-X(リボーグエックス)」が受付のすぐ横に

それでは、第4回目の冒険をご覧下さい。
https://wirelesswire.jp/2016/10/57235/

画像2: 【ヒトとモノを巡る冒険】#004 取材後記
ALSOK綜合警備保障株式会社 商品サービス企画部次長 干場久仁雄氏 (前編) IoT、AI、ロボットが拡張する、「見守る」セキュリティー
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